第22話 『しゅわしゅわ』

 連載作の続きを書きたかったのに、気がついたらこんな雰囲気のみの短いお話を書いておりました。

 もともとはこのリンク先に紛れている内容の無い掌編が元になっております。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054884365739/episodes/1177354054886392636


 動機は特になく、以下のエッセイを書いていたおりに自動書記状態でボケーっと適当に妄想を走らせながら書き上げたものです。仲良しと二人で都会へお買い物、デパートのさびれた屋上、そして商品を思うままにする……デパートへの夢や憧れに夏休み初期の高揚感と地球最後の日を書きたかったのかな、強いて挙げれば。


 ヤマもオチも意味もない、本当の意味でのやおい小説になりますが登場人物は女子二人ということになっています(そこは限定しない方がよかったかな)。


 ぼーっとキーボードを叩いてできたお話ともいえないお話ではありますが、せっかく出来上がったものをエッセイの中の掌編にしておくのはちょっと勿体ないなあ。そういえば「最後の五分間」とかいうコンテストをやるみたいだなあ。ベタもベタな内容だけど、一応テーマにそってはいるし応募できるようにしてみるかなあ……と気軽な動機で独立させてみたはいいものの、コンテストの規定文字数は最大1200文字!

 もともとのバージョンは2500文字をオーバーしていた為、激しく焦りました。我ながら短いものが書けたと思ったのに、求められているのはそれよりずっと短い!


 そんなわけでヒーヒー言いながら削り倒した末、落ち着いた結果がこのバージョンです。

 デパートの屋上がもともと寂れていたこと、憧れのショップをあわよくばのっとってやろうという動機から二人がデパート内に居座っていたこと、ショップのお姉さんがしばらく私とあなたの面倒をみてくれたこと、家具売り場のベッドで寝ていたこと、最後の瞬間にはパンダの乗り物ではしゃいだ後に入道雲を眺めたことだけを残すようにして削れるところだけを削った結果、どうして地球人類がみな突然しゅわしゅわしていったのかよくわからないことに……。一応エピソードタイトルの所で補完しましたが、そこはいっそまったく不明のままでもよかったかなと思います。


 悔やまれるのが、お姉さんが化粧品売り場で〝レンタル″しまくったという個所を残せなかったことです。地球人類一斉しゅわしゅわの理由は不明のままでもよかったけれど、そこだけは残したかった。そーこーだーけーはー……。


 そんなわけで、夏休みがもうすぐ始まるというこの時期、泡が弾ける間すらもたないような短い話ではりますが、夏のご予定を立てる息抜きにしゅわしゅわの炭酸水でもおともに楽しんでいただけましたら幸いです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る