「全力でバカをやる」が極上の笑いを生み出す

学校や会社で一度は見たことがあるであろう、4つのキャスターと押し手部分がついた台車。その台車に乗ってレースをするという、恐ろしいほど斬新な部活を描いたコメディ。

絵を想像したときのバカバカしさがありつつも、一方でレギュレーションは細かく、試合展開もアツいものになっています。

自分がコメディを書く時にもなるべく意識していますが、「やってる本人たちは真剣」「真面目に不真面目なことをやっている」ってことが大きなポイントです。日本のバラエティではなく、英米のコメディなどに近いですが、本人達が大真面目だからこそ、言動自体の面白さに加えて、登場人物と読み手との「落差」それ自体が極上の笑いを生み出します。

読んでいるうちに「こいつらバカみたいだなあ! でも青春で楽しそう!」と思い始めたら、台車の魔法にかかった証です!

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