ブレイヴプロローグ

世界の全部が嘘に見えんだ

同情? 救済?

お生憎様

差し伸べられた手も引っ掻いた


ある時 出会った奇妙なそいつは

真っ黒 ちっぽけ

形が無くて

陽なたの隅で平たくなってた


アンタは俺に似てる

だけど俺より弱い

ついて来たいんだろ?

一緒に来るがいいさ


誰かにすがるから苦しいんだ

自分の脚で立ってりゃいいんだ

孤独を嫌うから苦しいんだ

俺たちは別々の独りで生きてんだ



あきらめるのは簡単なこと?

現実 将来

進路のために

子供じみた夢 サッサと捨てろ?


簡単に捨てられる夢なんか見ねえ

真剣 本物

自分のために

夢見て生きて何が悪いってんだ


笑いたけりゃ笑え

ご立派な人生はいらない

夢を信じ抜いて

後悔せずに死にたい


みじめったらしく泣いてたんだ

この声がアンタに届いたんだ

別々の独りぼっちたちが ほら

今 同じ夢を歌ってるんだ



不死身なんかじゃねぇさ

破れかぶれでいいさ

夢も願いも野心も

貫いて現実に変えてく


強い俺でいさせてくれないか

アンタの孤独も俺が背負うから

俺と一緒に歌ってくれないか

アンタの勇者になってみせるよ


弱い俺の背中を押してくれて

同じ唄を口ずさんでくれて

夢は未来の卵だと言ってくれて

アンタに感謝してんだ ありがとう

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