第13話

「ヒドイな、一体何者だ。こんな事をしたのは?」


・・・俺だよ。


俺達は爆発の中心地帯にいる。

半径10メートルといった長さだろうか、まるでスプーンで抉ったみたいな焼け跡が残っていた。


女騎士は確認するように言う。


「この辺りに炎を使うモンスターはいなかった筈だ。だとしたら人為的なものか、いずれにしてもここで強大な力が振るわれたのは確実。周囲を探索しよう」


4人の騎士達は爆発の惨状を直に見て、緊張感を増している。それぞれ、己の武装の状態を確認している最中だ。


(人為的ねぇ。門番に聞けば俺が爆発が起きた時、外にいたことはわかるよな。大丈夫だろうか)


そう、不安を漏らすとルビーがすかさず答えた。


《まさか、その本人が調査に同行してるとは思わないんじゃないかな。まぁ、成り行きに身を任せよう》


装備の確認が終わったのか、ジンを先頭にして森の中へと入っていく。木々の隙間から漏れる光が幻想的ではあったが、この緊張感の中をそんなことを考える余裕を持っている奴はいない。


この森に強大なナニカがいる。

一同はまだ見ぬ強敵への不安を募らせる。

1人を除いて。


列の最後尾の俺は前方を進む騎士達の暑苦しそうな格好に当てられたのか、体温の上昇を感じて手を団扇のようにしてあおいでいる。


道を塞ぐ雑草を剣で薙ぎ払いながら進むと少し開けた場所にたどり着いた。

四方を木々に囲まれたそこは檻のようでもある。


緊張感漂う中での行軍は体力の消耗も激しい。

俺たちはここで小休止をとった。


彼らは水筒のような皮袋から水を飲んでいる。

あれ、欲しいな。あとで買っておこう。


女騎士は俺が水を持ってきていないことに気付いたのか、自らのそれを俺に差し出した。


「まだ調査は続く。飲んでおけ」


有り難く頂く。ぬるいが美味かった。

俺も結構汗をかいてるからだ。

次からは気をつけないとな。

それをジンが恨めしそうに見ていた。


別にお前の上司をとるつもりはない。

そう言ってやれたら楽だろうな。


(誰か女騎士の名前呼んでくれねえかな。さすがに忘れましたとは言いづらいし)


ここで地図を確認しながらじぶんたちがいる位置を確認し、さらに奥へと進む。


ここまでモンスターとの遭遇はない。

が、なんとなく息づかいは感じる。


俺の感は正しかった。

俺の感覚が木々を薙ぎ払い、こちらに向かってくる獣を捉えた。


「騎士様、モンスターだ!」


そう言ってその方角を指差す。

俺の指摘と同時に、獣の咆哮が大気を震わせる。

場に一気に緊張感が芽生えた。

その咆哮は、木々をなぎ倒しながらこちらに向かってくる。


「総員、抜剣!」


騎士達は女騎士の合図と共に剣を引き抜き、構える。

ジンを先頭にして、その後ろに二人の騎士が陣取り、前と左右から女騎士を囲む陣形をとって事態に備えた。


やがて音の正体が広場に現れる。


俺の記憶に類似するものを探す、これは、熊だ。

だが、なんという大きさだ。


全長3メートルはあろうかという巨体が二本足で立ち上がり、すんすんと鼻をひくつかせ周囲の状況を確認している。

唸りを上げる獣の鋭い眼差し、口には人など簡単に噛み砕けそうな牙が並び、その足にも暴力的に研ぎ澄まされた爪を携えている。


その体毛は血が混じっている様な赤茶色。

それが見るものにより一層の死の気配を感じさせる。


ルビーがすかさず分析を告げる。


《レッドグリズリーだ、グリズリーの亜種だよ。好戦的で、なにより強い。足の爪に注意して!》


それを聞きながら、俺はマギアハートを駆動する。

光の波紋で煌びやかな心臓を改革させ、

己の意識を戦士のそれで塗りつぶす。

生成された魔力をもって、俺という存在は昇華する。



レッドグリズリーは俺達を認識し、笑った。

口の両端に牙を覗かせ、愉悦する。

この獣にとって人は餌なのだろう。



最初の供物に選ばれたのはジンだ。

騎士の集団の先頭にいる男にレッドグリズリーは照準を絞る。

前のめりに倒れこむ勢いで加速し、ジンに迫る。

後方の三人の騎士が散開するのを待ち終えてから、自らの回避を行うジン、囮になる為だ。

迫るレッドグリズリーをジンは横飛びで回避する。


四足歩行の獣はそのまま木々に激突するが、ダメージなど期待できない。

再度立ち上がり、こちらを振り向く。


喉をグルルと鳴らす呻き声、ここで奴の意識が明確な攻撃へと変わる。


再び、標的としたジンに迫り、自らの前足に宿る凶器を振るう。ジンはレッドグリズリーの両の前足から繰り出される爪の乱撃を剣で払っている。正面から受けずに、自らに迫る爪の横っ面を剣で殴り、受け流している。


(上手い)


正面からの攻撃をジンが受けている間に、女騎士を含めた三人が左右後方から剣を構え、レッドグリズリーに接近する。


立ち上がり、爪撃を繰り出しているレッドグリズリー、その自重を支える後ろ足を左右から先攻していた騎士二人が攻撃する。勢いを乗せた剣の突きは容易く両足に剣の侵入を許す。更に足に挿し入れた剣をグリグリと回し、その肉を断絶する。


思わず悲鳴を上げ、背中を仰け反らせたレッドグリズリーの頭部めがけて、最後に控えていた女騎士が飛んだ。

痛みで天を仰いだ獣の目に、金髪を揺らし、剣を向けて落ちてくる女騎士の姿が映る。

落下の速度を合わせた強烈な突きが、レッドグリズリーの眼球から脳へと到達する。手首を回し剣を半回転、そうやって脳を破壊した女騎士は軽やかに空中で一回転し、着地した。


先程仰け反った勢いも手伝い、背中から地面に落ちる獣。その目に光はない。



(強いな、連携も綺麗だった。俺が戦う必要もなかったな)


《うん、特にジンの攻撃をいなした剣さばきも女騎士の鮮やかな体捌きも凄かったね。身体強化も洗練されている》


俺は騎士達に近づくと、彼女らを称賛した。


「騎士様、お見事です」


それにジンが答える。


「当然であろう。騎士とは戦闘のプロだ。これくらい出来て当たり前だ」


実際目の当たりにしたので嫌味が言えない。


「ええ、それはもう」


と適当に返した。


女騎士も剣に着いた血を拭き取り、こちらに近づいてくる。


「ジン、それくらいにしておけ。‥君が早期に発見してくれたお陰で備えられた。礼を言おう」


女騎士から感謝の言葉を頂いた。こっちは人間が出来ている。




場の空気が弛緩する。


そして

このタイミングを見計らった様にソレは現れた。





のそのそと歩き近づいてくる獣が1匹。

俺達と死んだレッドグリズリーを挟んで現れたソレも同じ、レッドグリズリーだ。


いや、同じではない。

その身に纏う風格が違う。

先程のレッドグリズリーより体格が一段大きく、正面から見える顔には落ち着きがある。右の目には切り傷。

体毛も死んだ個体より黒みがかっている。


不気味、そう不気味なモンスターだ。

これは先程戦ったレッドグリズリーと同種なのか、

そういう疑問が湧いた。


ソレは死んだレッドグリズリーの顔を優しく舐めた。

その行為には明らかな哀悼の精神が垣間見える。

低く鳴いてその死を悲しんでいた。


一呼吸分の沈黙、


突如、レッドグリズリーが立ち上がり、吠えた。

先程の咆哮とは比べ物にならない。

大気を震わせるにとどまらず、衝撃さえも感じる。


そうして、俺達を見る。

目に宿る激しい憎悪。こいつの周りの空気さえ、

黒く沈んでいる様だ。


「総員、戦闘態勢!」


女騎士の号令と共に俺の前方に先程と同じ様な態勢で剣を構える騎士達。


「君は下がっていろ」


女騎士の忠告を素直に聞いて俺は退がる。


彼女らの連携に俺という異物は入らない方がいいだろう。


ジンが騎士達の盾になるべく一歩前に出た。


それを合図に、レッドグリズリーがこちらにもの凄い勢いで迫る。


速い!

獣の四足が大地を抉り、大きな砂埃を上げながら近づいてくる。


接敵するやいなや、

先程と同じ様な爪の攻撃。同じであれば受け流せただろう、同じであれば。


ジンは新たに現れたレッドグリズリーの真正面から振り下ろされた爪撃をいなそうとするが、出来なかった。

彼の筋力ではその攻撃の軌道をピクリとも動かせない。


咄嗟に爪の横っ面に剣を押し込んで、剣を軸に体ごと飛んで避ける。しかし、空中で身動き出来ない状態の彼にレッドグリズリーは同じ腕からなぎ払う様に繰り出された裏拳を喰らわせる。


金属が軋む音。ジンは地面を何度も転がりながら、広場を囲う木まで飛ばされた。勢いよく飛んだ彼まで地面がめくれ、道ができる。‥ジンに起き上がる気配がない。



言葉が出ない。

先程の鮮やかな戦いが嘘の様だ。


今この広場は真に檻と化した。

猛獣を放たれた檻の中で人は生き残れるのか。



一瞬の間、呆けていた二人の騎士が仲間の仇とばかりに怒りを込めてレッドグリズリーの左右から迫る。


「馬鹿、無茶だ!!」


俺の静止もむなしく騎士たちは走り出した。

立ち上がったままのレッドグリズリーの足元まで近づいて、その足を横薙ぎに叩き切った。刃が刺さる。

だが、刃はそれ以上進まない‥。


皮膚は裂けてもその筋肉の鎧を断つことが出来ないでいる。

その間、レッドグリズリーは何もしない。

まるで騎士達の無力を嗤う様に。


子供の癇癪の様に何度も繰り出す無駄な斬撃に付き合うのも飽きたのか、レッドグリズリーは左右の騎士達を掴み、その頭を噛み砕いた。


生々しい咀嚼音。やがて地面に唾を吐く。

コロコロと転がる騎士達のひしゃげた兜。


鎧は食えないと判断したのか、首無し死体を後ろに放り投げた。


俺はレッドグリズリーを凝視する。

そうして漸く先程の個体との大きな違いに気づく。


こいつは、このモンスターが纏う風格の正体は


(身体強化の魔法をかけてやがる‥)


人間とは異なり、血も骨も野生で生き、他の生物を喰う為に進化した体。そこに魔の力が宿っている。


女騎士は切迫した表情で俺に叫ぶ。


「逃げろ!アレを今ここで倒すのは無理だ。応援を呼んでくれ!!」


そう言って自らレッドグリズリーに斬りかかる。


足、脇腹と立て続けに剣戟を繰り出すも無意味。

ならばと内臓の詰まった腹に全力の突きを繰り出す女騎士。だが、それはレッドグリズリーに腕ごと捕まれ止められる。


その腕を持ち上げて、眼前まで持ってきた女騎士を睨む。

それを離して、落下するまでにもう一度、今度は女騎士の両腕を巻き込んで空いていた片方の腕で胴体を掴んだ。


何をするつもりだ。


その答えはすぐわかった。


しばらくして鎧のひん曲がる音と共に女騎士の悲鳴が聞こえる。握りこんでいるのだ。


ゆっくりと、ゆっくりと。手の中で命の潰れる様を愉しみながら。


やがて、血を吐く女騎士を見て俺は覚悟を決めた。


カバンからベルトを取り出し、カバンは放り投げる。そしてベルトを腰に巻きながらレッドグリズリーめがけて駆ける。


一歩進むごと、マギアハートのアクセルを踏み込む様に魔力を生成し続け体内を満たす。

人間から変わる。奴を倒せる領域にまで自身を変革させる。


最後に思い切り地面を蹴って飛び上がり、空中で叫ぶ。


「変身!!」


空中に美しい結晶が撒き散らされる。


俺はレッドグリズリーの腕より高く飛び、

女騎士を掴む腕にダイアナイトの拳を突き刺した。

拳の着弾と同時に、そこを起点として波打つ様に鎧をまとっていく。

レッドグリズリーは悲鳴を上げて、女騎士を離した。


俺は落下中にレッドグリズリーの腕の下から体を捻り、蹴りを繰り出す。その腕を踏み台の様に蹴り込み、勢いよく地面に落ちる。


女騎士より早く着地して彼女を受け止める。


《気を失っているみたいだけど息はあるよ》


(そうか)


短く答えて一気に後方に退がる。

先程放り投げだカバンまで近づくとそれを枕に女騎士を寝かせた。


(やるか)


《うん、火の鎧は使うの?》


俺は少しだけ考えて


(やめておこう、森の中で火を使うのは怖い。だが、出力は前回と同じで頼む。もう勝手に変わらねえからさ)


俺は自分のベルトを見ながら、多分伝わるだろうとベルトに宿る精霊にも願う。


(そういうことだ、頼むぜ)


さて、

後方へ飛んだとはいえまだせいぜい10メートル程度。

俺は女騎士の安全を考えてレッドグリズリーに向かって駆け出した。


これまでとは比べ物にならない魔力。まるでエンジンを入れ替えたようだ。

前回の経験があるから、どれくらい出力が上がるかある程度把握している。


こいつ相手に試運転だな。


獲物を俺に奪われた怒りからか、唸りをあげて俺に突進してくるレッドグリズリー。


(まずは、力比べだ!)


《えぇぇぇぇ!?》


奴は距離を埋める俺を笑う。

自分の方が大きく強い、そんな考えが透けて見える。

頭を傾け、視線を下に。その頭部を鈍器とかし、いよいよ速度を上げるレッドグリズリー。


やがて重なる影。大きな衝撃音と共に周囲に土煙がまき散らされる。

それも落ち着いた時、前を見てレッドグリズリーが目を見開く。


俺は奴の頭を両の手で受け止めている。

多少地面を擦って後方に下がらされたが、その距離は1メートルもない。

視線を俺の兜に向けて、よりその瞳の憎悪を燃やし吠えるレッドグリズリー。


威圧しているようだ。

だが怒っているのはてめえだけじゃねえ。


「どうした、熊公。もうちょっと頑張れよ」


それを聞いたレッドグリズリーは俺の両手を押し込んでいた力を引っ込めて立ち上がり、

ジンにしたようにその爪を俺の兜目掛けて振り下ろす。

魔力を纏った必殺の爪、人がこれに抗うことができる筈がない。

それがレッドグリズリーの常識であろう。


だが、

あいにくと体は人じゃないんでな。


《盾を・・》


(いらねえ・・よっ!!)


腕に魔力を集中する。

これまでより過剰に注がれた魔力に白銀の装甲がさらに煌めく。両足にも力を込めて

その爪撃に備えた。振り下ろされる勢いもあってか、その爪が強大に感じる。


ガキンッと金属がぶつかり合う様な音が響き、衝撃は地面にまき散らされる。

俺はその爪撃を左腕の装甲で受け止めた。接触面を確かめるが傷はない。多少痺れてはいるが、誤差だ。

むしろ、奴の方が重傷である。レッドグリズリーの爪が指から数本外れているのだから。



(身体がちょいと地面に沈んだが問題ねえな)



全力を持って振り下ろされたであろう爪撃のせいか、レッドグリズリーはやや前傾姿勢をとっている。

俺はこれを好機と奴の腕にそって足元まで潜り込み、その無防備な腹に拳の殴打を叩き込んだ。


「オラァァ!」


裂帛の気合と共に放った殴打にレッドグリズリーの腹が歪む。血肉を、その向こうにある骨を砕くつもりで撃ちつける。一撃毎に必殺を込めて撃ち続ける。

レッドグリズリーは口を開けたまま声にならない叫びを上げる。

口から血液が漏れる。倒れ込んで来る気配を感じ、地面を蹴って下がった。


倒れ込もうとしていたレッドグリズリーの体は、地面に触れる寸前でその前足によって支えられた。

再び四足で立った。

だが、先ほど俺に爪を繰り出した足をやや浮かせている。奴の自重を支えるには傷つきすぎたようだ。


わずかな距離を開け、睨み合う煌めく鎧と獣。

レッドグリズリーの目の中に俺が映る。その目に未だ怯えの色はない。あるのは前進の意思だ。

爪を剥がれ、肉と骨を傷つけられても尚、その戦意は揺るがない。


(ルビー、剣と盾を!)


短く告げるとベルトから柄が現れる。それを抜き取ると美しい宝石の剣が錬成される。


俺はその剣の柄を右手で握りしめると、そこに自分の魔力を通す。


心の臓からの魔力が胴体から腕へ、そして剣へと流れ込む。その軌跡は鎧に刻まれた血管を模したラインの発光だ。


剣が煌めく。込められた力はあの時の、人形との戦いの比ではない。ダイアモンドの剣の中を魔力が満たし、中からその光が乱反射している。


《はい、盾も出すよ》


ルビーの声と共に上半身の前面の装甲が外れて、円形の盾とかした。


それを左手で受けとってそちらにも同様に魔力を流した。

盾の中心から、赤いリングが波紋の様に広がっている。

それが落ち着くと盾の強化も完了した。



レッドグリズリーは赤い光に一瞬目が眩んだが、意を決したのか、体を後方にずらし突撃の準備をする。

そうして己の体を弾丸として、凄まじい雄叫びと共に俺に向かって放つ。

俺はそれを左手の盾で受け止めるよう備えた。


レッドグリズリーが肉薄する。

轟音衝撃!、俺の盾に弾頭、頭部を思い切り撃ちつけた。

頭蓋骨は砕けただろう、だが止まらない。

足が地面を削りながら、体が下がる。

思わず、足にさらなる魔力を込めて奴の決死の突進に対抗する。


ここで終わらせる!


俺は腰を僅かに屈めて盾の正面を天に向ける様に傾けて、レッドグリズリーの顎下まで滑らせる。

屈んだ下半身に魔力を、大地を蹴り上げ、膝を伸ばし、奴の顎下めがけて突き上げる。


レッドグリズリーは盾の突きを喰らい、上半身を仰け反らせた。俺は盾を無造作に捨て、剣の柄を両手で掴む。


レッドグリズリーの頭部が落ちてくる。

それに合わせて俺は刃を頭部と胴体の境目に置く。

レッドグリズリーの自重も手伝って、刃は容易く首に入る。


「ハァァァァ!!」


奴の命を断ち切る、その決意と共に振るわれた赤い刃は首の肉と骨を切断し頭部が空を舞う。


残された胴体も土埃を上げて崩れ落ちる。

それと同時に空を舞った頭部も落ちた。


俺の感覚はもう脅威を知覚していない。

他にモンスターもいない様だ。

戦いは終わった。


俺は変身を解除した。

レッドグリズリーの頭部を見る。

その目は未だ俺を見ていた。



俺は手をかざしてその目をそっと閉じた。

その際、服が血で汚れたが気にしなかった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る