愚か者と賢者

ツイッターで流れてきたのをさっとリツイートしたんだけどさ。


自分のことを愚か者だと思って生きている人は強いよ。いろんな人のアドバイスや助言を聞き入れるし、全ての事柄に対して謙虚に振る舞うし。自分がまだまだだと思うからこそ、愚か者は愚か者でなくなって行くんじゃないかな。


自分を愚かだと思うのは難しいかもしれない。誰もが、利口で頭良くて賢い方が好きだし、憧れるから。できれば自分は賢いって周りに認めさせたいよね。


だからこそ、賢さに憧れる人ほど手に負えない愚か者なんだよ。


本当に愚かな人は、自分が利口だと勘違いしているし、またそれに憧れてもいる。


自分を愚かだと認めた人は、「あなたは愚か者だからこういう考えをする。賢い人はこうする」というアドバイスに怒りを覚えることなく耳を傾けることができる。

逆に、自分が利口だと思っている人にそのアドバイスは無意味。怒るか、自分とは無関係だと耳を貸さないからだ。


自分を賢いと思って、賢い人に憧れてそういう人の仲間入りをしたと思っている人間は、退化してゆく。賢くない人は、自分の愚かさに気づかない。知識があったり高学歴だったりするのが賢さではない。自分の愚かな部分に気づいて直せるエネルギーのある人が賢いのだと思う。


自分を賢いと、どこかで必ず思っているのが人間だ。自分の愚かさ全てに気がついている人間などいない。だから、生きている間に

どれだけ自分の愚かさを発掘して、それを認めることができるか。


自分自身が賢くありたい。皆そう思っている。その欲をいくつ捨てて愚かさを受け入れられるか。これから私たちがこの世界を生きていく上で、自分をステップアップさせて行くには、大事なことなのかもしれない。

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