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 フェニフびとの女の子が用意してくれた昼食を町長と食べた。

 まずくはないのだが、どの料理も味に深みがない。

 人間界のように調味料が豊富でないので仕方がないのだが、多くの社員は何とかならないものかと思っている。

 せめてしょうがあれば料理の幅も広がるのだけれど。

 ちなみに食材は、フェニクアに自生している植物からきりの社員が食べられるものを選んで、フェニフびとが育てているものだ。

 果物は種類が豊富にあり、フェニフびとの主食でもあった。

 ブドウ、メロン、リンゴ、ナシ、モモ、ナツメヤシに似た果物がよく育ち、切尾の社員が行っている品種改良により、味もよくなり、種類も増えつつある。

 しかし、穀類はじゃがいもに似たイモぐらいしかない。

 切尾の社員はよくそのイモを油で揚げたものを食べている。

 モンスターの中には、食肉に適したものもあり、干肉などにして食材としている。

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