第7話 衝突で絶望のインプットウォーク

 …死んだ。

 もう死ぬ。やだ、死んでやる。

 「でも…ミサイルは死んでも爆発するだけだしねぇ…?」

 「もうあんたの不法侵入に何の疑問を持たなくなったよ」

 私は再度、現実を直視する。

 ……訓練試験の当選を知らせる紙。

 ミサイルといい、やはり訓練は必要だったりする。

 しかし、それはごくわずか。

 何百分の一といった極々少数に課せられる物。

 ……どうしてっ!どうして当たったっ…!

 神も、仏もねえ…

 「ははーんそれはアレだね、受験生がどうして僕だけ成績悪いんだ!思考だねぇ」

 「んーちょっと違うな、例えるならどうして、自分はこんなバカに生まれたんだろ思考だね」

 「重いねぇ」

 私は兎にも角にも勉強が嫌いだ。

 ペンを持って数分たつと吐き気がする。

 「そうだ!いっつもペン持ってる火星に何かアドバイス貰おう!」

 「他力本願だねぇ、神に祈っても受験結果は変わらないのに」

 「神様は道具だからね、それに、頑張ったら頑張ったなりに雑念は残るもんよ、神様はそれを擦り付ける為の道具。逆に頑張ってない人は神様は身代わりになんてなってくれないしね」

 「ふーん、頑張ったぁ…?」

 「うっさいわねぇ…」と、言うと1階にある火星姉妹の部屋に行く。

 「火星ー!おーい、姉の方の!いるー?」

 私はドアを叩く。

 「…寝てるのかなぁ…?」私は叩くのを止めるとテポは前に来て、ドアノブを弄り始めた。

 「ふふ…開いたよ」

 「お前窓からでも入ってきてるのかと思ったらこんな堂々と入ってたのか…」

 私は扉を開ける。

 姉の部屋からゴミがあふれていて、前見た綺麗な玄関も浸食され始めていた。

 「おーい…姉?」

 私は部屋に入る。

 すると、部屋から銃弾がとんできた。

 私は爆発を覚悟する間もなく、弾に当たった…事もなく、テポが足で弾をはじき、守ってくれた。

 「ふん、大活躍じゃないの」

 「ありがとうは?」

 「調子に乗らないの」

 部屋に入ると凄い目つきで原稿を書く姉がいた。

 「あっ!駄目です!!近寄っちゃ!?」

 妹が帰ってきたらしい。

 妹は真っ先に扉を閉める。

 「集中している姉さんの部屋に入るなんて…自殺行為ですよ…」

 「ええ…忘れてた…前撃たれて爆発したっけ…」

 「あ…あの…姉に何の用ですか?何かあるわら私が聞きますけど…?」

 「…そうね、実は…」と、事の経緯を話す。

 「ああ、それなら」と、言うと何かの袋を持ってきた。

 袋の中はシュークリームだった。

 「わあっ!なにこれ?」

 「作りました」

 「女子力高…」テポは驚く。

 「甘いものを食べながら勉強すると、やる気がでますよね」

 「なる程」

 私達はシュークリームを貰うと部屋に戻り、ペンを持つ。

 『このペンを握り、数分たつと吐き気がします byミサ』

「ミサああああああああああ貴様のせいかぁああああああああああ!!!」

 

 暑い夕方の空の下。

 私は嘔吐した。

 









ミサ「これはひどい」

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