変わらないと変わりたいがすれ違う。

副題ほんと絶妙で好きなんです。

一日三時間しか起きられない少女。という境遇に共感する必要はなくて、個人的には「変わらずにこのときが続けばいいのに」と願う少女、そこが肝かなと感じました。
まわりは三年、時が進んでいても、自分の知識は三年前で止まっている。回りに自分を繋ぎ止めてくれる人はほとんどいない。そんななか出会ってくれた少年にすべてすがりたくなってしまうのは、必然とも言えます。

そこからすれ違う思いは、どちらも必死に生きようとするがゆえの感情。言葉選びや感情の吐露が深く、深く染み込んでいきます。

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