第3話 β01AM・魔法

 外に出ると、そこには果ての見えない草原が広がっていた。

 雲一つない青空。いい天気だ。

 気持ちがいい。

 家一つ以外には何もない草原。

 遠くの方で動く影が見える。

 あれが魔物だろうか。

 はっきりとは見えない。

 まずは魔法を試してみよう。

 呪文らしきものを唱えてみる。

「エッセ・ル!!」

 手のひらから衝撃波が出た。

 空気が震える。

 威力はさほど高くはなさそうだ。

 これが攻撃魔法か。


『ミッション「攻撃魔法を使用する」をクリアしました。100コインが付与されました。現在の所持コインは800コインです。』


 次は防御魔法。

「ディブ・ロ!!」

 手の甲に盾のような円盤が現れる。

 さながら籠手といったところだろうか。


『ミッション「防御魔法を使用する」をクリアしました。100コインが付与されました。現在の所持コインは900コインです。』


 コインが順調に溜まっている。

 魔法を試していくだけで今日の分は大丈夫そうだ。

 強化魔法を試す。

「ガウ・ル!!」

 両手両足が白く淡い光に包まれる。

 試しに軽くジャブしてみるがこればかりは敵に当てないとわからない。


『ミッション「強化魔法を使用する」をクリアしました。100コインが付与されました。現在の所持コインは1000コインです。』


 移動魔法。

「メル・クルディア!!」

 全身が宙に浮く。

 30センチぐらいか。

 宇宙遊泳をイメージして動いてみる。

 動いた。

 でもこれなら歩いたほうが速い。

 Lv1だと使い物にならなそうだ。


『ミッション「移動魔法を使用する」をクリアしました。100コインが付与されました。現在の所持コインは1100コインです。』


 これで今使える魔法は一通り試した。

 レベルを上げるためにも積極的に使うのがいいだろうか?

 転移魔法と治癒魔法はまだ使えない。 

 次はいよいよ実戦! 

 魔物と戦ってみよう。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る