第13話 住みやすくリホームしましょう

カムイちゃんの住んでいるこの洞窟は、本当にただでかいだけの横穴です。


こんなのは、人の住む家ではないと断言します!!


よって、これからリホームです! でも、どんな風にリホームしよう。


台所に寝室にトイレ、それから異世界ものの定番である、お風呂は絶対欲しい。これらは、作ることが決定です。せっかくだから、夢である泳げるくらい広いお風呂がいいなぁ。ここって、温泉が沸いたりしてないかな?


 後思いつくのは、貯蔵庫? 物置?


 取り敢えず、一番奥に追加の洞窟を魔法で作ります。横幅3メートル×真っ直ぐに20メートル×高さ3メートル。


 しっかりイメージを固めて、えいっ!


 ほほぉ~。さすが魔法、一瞬で完成です。


 「それから、どうなるのだ?」


 カムイちゃんが、興味深そうに覗いてくる。でも、邪魔はしないで!!


 子犬姿で、しっぽをふりふり。足元にきて、つぶらな瞳で聞いてこられても、呑気に説明している暇はありません。


 結構あっという間に一日が終わるのです。昨日の教訓を生かします。今日のお昼に食べる物も、夜に食べる物も、寝る所も、何一つ決まっていないし、ありません。昨日は幸い、女神からご飯を貰うことが出来たけれど、今日もとはいかないだろうし・・・・・・・。


 続きまして、右に3部屋、左に3部屋で、中の広さは、横4メートル×縦8メートル×高さ3メートル。


 右手前を台所。右真ん中は、私の部屋。右奥は、お風呂とトイレ。


 左手前は、貯蔵庫。左真ん中は、予備の部屋。左奥の部屋は物置。


 しっかりイメージ。


 目をつむって、集中。


 気にしない。足元をうろうろするさくらこさんなんて、気にしない! 腰にぷにゅぷにゅ感じるカムイちゃんの足なんて気にしてはダメ。


  うう。駄目。イメージを固められない!!


 「もーーーう。邪魔しないで! イメージが纏まらないで失敗して、大変なことになってもしらないわよ!」(がるるる)


 「すまん!!」


 2匹がそろって外に出ていく。


 ふう、これで落ち着いて魔法が使える。今の内にもう一度イメージを固めて、えいっ!!


 やったぁ! 無事に完成。


 お風呂は、洞窟をそのまま生かした形にして、岩のお風呂だ。『空間結界』と『鑑定』がよい仕事をしてくれたので、地下から湧き出る100パーセントかけ流しの温泉です。


 そして、更衣室も棚も岩で作成しました。


 トイレも入って奥に作りました。ものすご――――――――――く深い穴。のちのちは、水洗にしたいけど、今はこれが精一杯です。


 そして、早速使用します。もう、我慢の限界だったのだ。


 こんなこと、2匹には言えません。


 恥ずかしいですから、建前をしっかり利用させていただきました!


 これで安心して次のことが出来ます。台所のこまごまとしたところを魔法でチャチャッと作っちゃって、私の部屋を寝れるようにしあげて、ご飯になるような物の採取。


 先は長く、時間は短いッと




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リフォームとリホーム


意味を調べたところ、

リフォームは、改心する、改正するの意味の英語からきている和製英語。

リホームは、家を作り直すという意味で、建設会社は、あえてこちらを使うところもあるということ。


で、リホームを採用しました

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