幽冥と時空の境界を行き来する青春群像劇

高校生たちがとある事件を解決していくライトなあやかし譚です。
夏祭りの数日間に巻き起こる不穏な出来事、それは時間の壁を越えた恋愛劇で――。

蒐集部の面々はひとりひとりが特殊な事情を抱えた、なかなかに個性的なメンバーばかりなのですが、そういった複数の人物が登場する楽しげな日常描写にまず引き込まれます。
妖怪関連の部分も適度にマニアックでくどくなく、読みやすいです。

物語はコンパクトなものの、想定されている設定はここで描かれている以上のものがあるようで、是非ともまた彼らが活躍する別の物語が読みたくなってきます。

おススメです!

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