第5話 主要人物をかためる――人数と役割の決定

舞台まわりの設定が決まってきたところで、登場人物の情報もまとめていきます。


女性向けの長編小説を書くことを前提として以降は進めます(自分がいつも書いているもの、という理由で。一般文芸系というか少年向けというか、な某レーベルさまにもこのフォーマットで企画を提出してはいるんですが、実績がないからなあ)。


さて、長編小説で主要な人物を決めます。


女性向けなので、主人公は女性であることが多いですね。

恋愛がメインにならずとも、主人公の相棒は男性であることが多いです。


というわけで、ヒロインとヒーローの情報は必要になりますね。


他は、どんな人物が必要になるか。


ここで改めて概要を振り返ります。


恋愛メインの話であれば、ヒロインとヒーローの恋路を阻む存在が必要でしょう。

それはヒロインに言い寄ってくる男性でもいいですし、ヒーローの婚約者候補の女性でも構いません。

ひょっとしたら、二人の結婚に反対するお偉いさんかもしれませんね。


そんな感じで、概要に沿った書きたい内容に合わせて、主人公の障害となる人物を一人決めます。つまりはボスです。乗り越えねばならない壁となる人を設定します。


ミステリーであれば、このボスにあたるのは犯人役ですね。


ヒロイン(主人公)、ヒーロー、ボスがそろいました。

あとは、主人公が困った時に手助けしてくれる人を一名、用意します。

ヒーローに相談できないことを聞いてくれる人がいるだけでも便利です。

〈実はボスと通じていて〉みたいな人物でも構いません。


といった感じで、私は主要人物は最低四人に絞っています。


他に登場する名前アリネームドキャラクターは五人以内ですかね。

なお、主要人物になれるのは、【概要】欄に書いた事柄に影響を与えるキャラクターだけです。

例えば、中盤にボスの手先と激しくやり合うようなシーンを想定しているのであれば、〈ボスの手先〉という役割の人物は必要になりますよね。


影響を与えるほどの重要な情報を持たないキャラクターはモブ扱いとし、主要人物欄とは別にまとめています。

主人公の家族とか、背景にはいても喋ることが滅多にない人物はそんな扱いですね(あくまでも、私の場合)。



そもそも、群像劇のようにたくさんの人物を動かして物語を魅せたいということでなければ、人物は少ない方が読みやすいです。さらに、キャラクターを魅力的に見せることが可能になります。

また、人物が多くなればなるほど、小説は長くなります(登場人物のエピソードが増えるし、セリフがそれぞれあれば、やはり伸びます)。


今回はウェブ小説ではなく、単行本や文庫本になることを想定した長編小説なので、人物はできるだけ絞るように私はしています。


項目埋めについては、次のページへ。



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