第21話 旅だち

 「日高様…と、そちらの女性は?どうかなさいましたか?」


 俺は今、村神を捜すためとまったりと旅をするために王様の部屋へ来ている。  

 

 「あー、もう今日に旅に出ろとこっちの女性がうるさくて仕方ないので旅に出ようかと」


 そう言って俺は隣で腕を組んでいる女性…女神を指さした。


 「…失礼ですがどちら様でしょうか?」


 王様は女性を少し観察したあと首を傾げ女性へと質問する。


 「あぁ、私は忍耐を司る女神ラファエルよ。よろしくね王様?」


 そう言った女性、ラフィは少し偉そうに答えたがそれを聞いた王様は目を見開き座っていた倚子から少し身を乗り出した所で落ち着き静かに席へ戻った。


 「…め、女神様でしたか、ですが私たちにはそれが本当か確かめるすべが無いのでなにか確認できるモノなどはありますか?」


 なかなか慎重だなと俺が思っているとラフィは自身のステータスを王に開示した。


 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ラファエル 女


神 族

Level・ーーー


HP ・ ∞

MP・ ∞


物攻・∞

物防・∞

魔攻・∞

魔防・∞

速度・∞


オリジナルスキル

 魔法創造 魔法掌握


オリジン

 忍耐 


称号

 神 耐え忍ぶ者 創造神の娘

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 俺と王様はラフィのステータスの高さに目を見開く。これだけあって邪神を倒せないとか俺にどうしろっていうんだ…。


 「…も、申し訳ございません。本当に女神様だとは、それにこのステータスでは疑っても私に勝ち目などございませんな。」


 王様…俺も勝てる気が全くない…俺は王様と同じように落胆した顔をしていたがラフィがとんでもないことを言いだした。


 「あら?ショウは私が加護とスキルを与えたからステータス値は跳ね上がってるはずよ?」


 そう言われ俺は慌ててステータスを確認する。


 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ヒダカ ショウ  男

種族・人族

Level・1


HP ・ 12000

MP・ 20000


物攻・10000

物防・15000

魔攻・12000

魔防・19000

速度・10000


スキル 

 言語理解 鑑定Lv1 炎魔法LvMAX 索敵

 気配察知 魔力感知 


オリジン

 忍耐


称号

 勇者 異世界人 抗体


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 「………は?何これなんかめちゃくちゃ上がってるんですけど。」


 「何言ってんの貴方なんかまだ弱いほうよ?王様と同じくらいだし。」


 ラフィは軽く言ったがこのステータスで低い…それに王様ト同じくらい…なんか内心で喜んでた自分が馬鹿みたいだった。


 「そ…それでヒダカ様何用でしたかな?」


王様はラフィに若干引き気味になるが話を変えた。


 「えぇ、とこれから村神を捜しに旅に出るつもりです。」


 そこで王様はまた首を傾げる。


 「ムラカミ様ですか?それはまたなぜ?」


 「それは私が言うわ。」


 ラフィはそう言って俺を押しのけ前に出たる。ラフィはあの白い空間で説明したことを王様に話している。王様は始め興味深そうに神話のことを聞き、そこに出て来た邪神がムラカミについていると聞き見事に顔色がわるくなっていった。


 「…とまぁこんな所ね。わかった?できるだけ早くそいつを封印したいから旅に出たいのよ。」


 「わ、わかりました!すぐに手配させます!」


 王様は大慌てで使いを呼び俺たちが旅に出ることを伝え準備してくれた。そしてそれを聞きつけたシオンさんが旅についてくることになっていたので慌てて荷物を用意しに自室へ戻っていった。


 そして俺たちはそれからすぐに他のクラスメイト達には挨拶をせずに旅に出た。


 城を出たあとはすぐに街へ向かいまずはこの世界にギルドがあるかを確認しすぐにギルドへと、向かった。


 そこへ行くまでの道には様々な店が並んでおり、ある店には鮮やかな野菜や果物、別の店には何の肉か分からないが精肉店らしきもの、さらには屋台のように料理を出していた店があった。


 その道をまっすぐ抜けると大きな赤い屋根をした建物が目につき丁度近くにいた女性にそこが何の建物かを訪ねてみると、そこは冒険者ギルドであった。


 そして俺たちはとりあえず冒険者の登録をしようとその建物へと入っていった。

 

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