第6話 バレエ衣装

竹内俊哉、通称パンダ。。。


一応バレエ団で踊っているダンサーではあるが


最近は衣装作りのプロとして活躍しています。


趣味はネットサーフィンで、割とオタクでイケてないダンサーの1人です。


そんなパンダはバレエ団では、なぜかホモ疑惑もある青年



僕はそんなパンダとは腹を割って話せる仲で、馬が合うのが嬉しいかぎりです。




「パンダ~お願いがあるのだが

今度俺に、王子の衣装を作ってほしいんだ。」



「智也のか~全然いいよ。サイズは。。。でも測らないとダメかな?」




メジャーを常に持っているパンダは本当に仕事が早くて衣装作りは有能です。


素晴らしい才能の持ち主だ。


俺はダンサーとしてそんな有能な人間になろう。。。


いつも見習う事がたくさんです。


そんな高めあえる友こそ素晴らしく美しい


僕はそう思っています。



「ああああああああ!!!」



またきたよ。。。





俺らの仲をいつも邪魔してくるのが坂本



「ぱ。。。ぱぱぱぱぱんだとも浮気をしているなんて

なんて破廉恥な!!!

で、でも2人で近づいて色々な部位を測るの、な、なななななんか



えろいわね!!

興奮するじゃないの!!!」



また訳の分からない事を言っている坂本を無視して

僕たちは事を進めていたら



なぜか横で

スケッチを始める坂本。。。



「もっとこう近づいて。。。

そう

そして少し顔かくして!違うそっちじゃないの!」


やれやれ、まあ面白いし彼女に乗ってあげるか・・・


と、ふと反対側に顔をずらしたら






ちゅっ



え?


パンダと唇同士が事故で一瞬ではあるが

当たってしまったではないか・・・


ほんの瞬間的だったはずなのに確かに感じた彼のぬくもり・・・



どきどきどきどきどき


俺はこんなにドキドキする事はあるのだろうか・・・


ふとパンダを見てみると

なぜか頬を赤らめて顔を下に向けていた。



沈黙が流れるなか、僕は彼の顔をどう見ているのだろうか

彼をしっかりと見れているのだろうか


ふと、そんな事が頭をよぎった。。。


きっと事故だからこんなに緊張してしまうんだ。。。


僕は自分にいいきかせて


「続き測ってくれないか?」

そう問いただしましたが


正直忘れられません。。。


キスの味は少し珈琲の苦い味がした。

でも不思議といやではなかったんです。。。



なんて


でもそんな事は誰にも言えません。



僕の胸の内にしまっておこうではないか・・・












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