勝っても負けても、気高い語り部

うっかり同居人が落とした食べ物を瞬時に手に入れれば、それは自分のものになる――日々気楽に暮らす「語り部」にとって、それは自分のプライド、己の気高さを示すためにも大事なルール。ところが、今回ばかりはそうもいかず……?

日々気ままに暮らす「彼」の視点から、日常に起きたとある事件を描いた物語。
冷静沈着、かつ独特でマイペース、そして少しだけ意地っ張りな「彼」の言葉に、不思議と可愛さを感じてしまう……かもしれません。