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じわり、じわりと胸元に温もりを感じる。

それは君の涙が服にしみて感じるもの。


何かに気持ちを囚われてしまった君は、どうやら顔を見たとたんに涙をこぼしてしまう程度には僕のことを好きらしい。


僕に抱きつき嗚咽を漏らす君。

昨日ソファで肩を並べてドラマを見ていた時は何でもなかったのに、今は君の涙がとても暖かい。

柔らかな髪の毛にそっと指を差し込む。


「そばにいて」


側にいるよ。

とても勝手な事だとはわかっているけど、君が僕の好きな君でいるときは。


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