第11話

 事務所への坂道を歩いているだけで息が上がる。事務所に入って急いで原稿にかかりたいところだが、栄養ドリンクを一本飲み干してからでないと体が動かない。体力の衰えを感じるのはこんなときだ。


 俺はもうすぐ四十になる。富も名声も手に入れたが、未だに手に入れていないものがある。それは恋人だ。自分を愛してくれる女。それだけは手に入れることができなかった。


 顔はそんなにブサイクというわけでもない。スタイルはいいわけではないが肥満ではない。ごく普通だ。人当たりも悪くないと思う。だが学生時代にデビューをして名声を得てしまったがために、近寄ってくる女はみんな金目当てに見えて、どうしても真剣に付き合うことができなくなってしまった。


 一人で生きていこうと決めて仕事に頑張ってきたはずだったが、やはり歳をとるといろいろ考えてしまう。強がっていても寂しい。夜、布団に入った瞬間に虚しさに襲われることが増えてきた。


 このまま誰にも愛されずに終わるのだろうか。


 世間的には妹のほうが結婚もして子育てをしているのだから、立派な大人ということになるのだろう。だが実際には自分のためだけに金を使い、毎日遊び歩いていてまともに子育てをしているようには見えない妹でも、立派な大人ということになるのだろうか。


 俺は妹よりはるかに多く、何十倍、何百倍と税金を納めているし、漫画を通してたくさんの読者に夢を与えている。それでも結婚をせずに一人でいるだけで世間では半人前扱いだ。兄に金をたかることだけに必死な妹の姿を見るたびに、人の幸せってなんだろう、結婚ってなんだろうと考えてしまう。


「ここの背景終わりました。こっちはどうしましょうか」


 アシスタントに声をかけられて我に帰った。あくびをかみ殺しながら指示を出す。締め切り前はいつだって徹夜続きだ。


「じゃあ、これ参考にして」


 実は、最近新しく入ってきたアシスタントのことが気になっていた。女子高生、十八歳。俺と彼女は親子ほど歳が離れている。このあたりでは有名なエスカレーター式の進学校に通っていて、もうすぐ高校を卒業するらしい。


 むさ苦しいおっさんばかりの事務所で、紺色に白襟のセーラー服の女子高生が働いているというのはかなり異質だった。絶世の美少女というほどではないが、なかなか可愛らしい顔をしている。しっかりとした生地の制服を着ていてもわかる程度に大きな胸と、厚ぼったい唇のせいで時々大人びた表情に見えるところも好みだった。


 もちろん外見で採用したのではない。背景をデジタル加工して場面ごとに綺麗に落とし込む技術に優れていて、こちらが指摘した以上のものを毎回仕上げてくる。作業も早い。優秀なスタッフだった。


 自分の作品も時々書いているようだ。ネームもうまくアイデア的にも光るところがあるということで、いずれデビューできるのではないかと編集部でも期待されているらしい。


「お疲れみたいですね。何か栄養ドリンクとか、新しいの買ってきましょうか」


 仕事ができるだけでなく、気配りにも長けていた。人懐っこい笑顔を見ているだけでも心が和む。


「大丈夫。まだ在庫がたっぷりあるから」


 俺は苦笑いをする。栄養ドリンクが切れたら仕事にならないという強迫観念から、必要以上にいつも多めに買ってしまう。いつの間にかドラッグストアの倉庫のようになっていた。ここまでくると栄養ドリンク中毒だ。


「それ終わったら、今日はもう帰ってもいいよ」

「はーい」


 いつしか彼女のことが好きになっていた。スタッフとしてだけではなく人として、女として。だが常識的に考えたら無理な話だ。むしろ誘って簡単になびくようなら幻滅する。金目当てに決まっているからだ。もちろん彼女がそんな選択をするような女性には見えなかったが、かといってもし断られて気まずくなり大事な戦力の彼女に辞められても困る。だから何も言えずにいた。そばにいて一緒に働けるだけで満足だった。


「そういえば先生、最近女子高生の間で人気のアプリって知ってますか」

「どうせモンスターとか猫とか集めるやつじゃないの」

「これなんです」


 彼女はスマートフォンの画面を見せた。『メッセージボトル・カウンセラー』というアプリが表示されている。


「悩み事とか相談するアプリなんですけど、このアプリのおかげで願いが叶った人がいるって噂で、すごい人気なんですよ」

「ふーん」


 ただのプラシーボ効果みたいなものだろうと思いつつも、無料ということもあり、試しにダウンロードしてみることにした。


『メッセージボトル・カウンセラーです。何かお困りではありませんか』


 願いが叶う噂があるなんていうのも、どうせいい加減なデマかステマの類だろう。そう思いながら、最初はとても些細な願いごとを入力してみた。


『アシスタントの女子高生に肩もみをしてもらいたい』


 最近は特に肩こりが酷く、徹夜が続くと鉄板のようにガチガチになる。いつもなら痛みが酷くなった時点でマッサージに行くことにしていたが、あいにく今日は馴染みの店が休みだった。これまでにも気休めでいろいろなマッサージ機を試してみたがあまり効果はなかった。精神的なものもあるのだろうか。人の手の温かみが欲しいだけなのかもしれない。


 普通におっさんが女子高生に肩もみを頼んだら、ただの事案だ。自分が結婚して娘でもいればやってもらえたかもしれないが、独り身の自分には無理な願いだ。きっとこのまま独身なら一生叶わない夢だろう。


『その望みを叶えましょう』


 思ったよりあっさり返事が表示されて拍子抜けをした。

 どうせ願いなんか叶いっこない。そう思っているうちに、俺はなんとか最後の原稿を書き上げた。編集者に原稿を渡し終えたら、開放感からか椅子に座ったまま気絶するようにしばらくうたた寝をしていたようだ。


「先生、こんなところで寝ちゃダメですよ。ほらコーヒー、ここに置いときますね」


 揺り起こされて目が覚めた。すでにほかのアシスタントは帰ったのか、事務所には彼女以外は誰もいなくなっていた。首を動かすとゴリっという音が聞こえる。ただでさえ凝り固まっていた体がガチガチになっていた。


「大丈夫ですか。うわー鉄板みたいになってますよ。これは大変だ」


 彼女はさも当然のように肩に触ってくる。近づいたときにシャンプーかボディソープなのか、甘い香りが漂ってきてドキリとした。


「私、結構肩もみ上手なんですよ。お兄ちゃんにいつもしてあげてるんで」


 そう言った彼女は、ぐいと親指を肩に押し付ける。確かに揉み方が手慣れている。痛いのと気持ちいいのとちょうどいいギリギリのところを攻めてくる。このまま眠ってしまいそうなほどに気持ちいい。


「はい。おしまい。寝るならちゃんと寝室行ってくださいね。先生が倒れてお給料もらえなくなったらアシスタントはみんな困るんで」


 彼女は笑っている。かなり肩が軽くなった。


「こんなに上手なら専属マッサージ師になってもらおうかな」

「ダメですよ。今日だけ特別です」

「それは残念だな」

「ほら、これ。あのアプリにアドバイスされたんです」


 彼女はスマートフォンの画面を見せる。メッセージボトル・カウンセラーというアプリのメッセージが表示されている。


『お世話になっている人に親切にしてみましょう。例えば、お疲れ気味の上司の肩もみをしてあげたらどうでしょうか』


 まるで自分がお願いしたことがそのまま見透かされているようで、なんだか気味が悪い。だが偶然かもしれないとはいえ、実際に願いが叶ったのは事実だ。


「そういえば先生は何かお願いしてみましたか」

「いや、俺は……別に」


 とてもじゃないが、本人を目の前にして肩もみを願ったなんて言えるわけがない。


「なーんだ。でもお願いしたほうがいいですよ。私このアプリのアドバイスに従うようにしてから、いっぱいお願い叶いましたもん」

「そんなに効果あるんだ」


 彼女はスマートフォンの画面を操作して、古いメッセージを見せてくれた。


『お兄ちゃんを狙ってる女をどうにかして』

『お兄ちゃんがバレンタインデーでチョコもらいませんように』

『デビューして連載をもちたい』

『お兄ちゃんが告白してきた女と喧嘩別れしますように』


 デビューしたいというもの以外は、ほとんどのお願いが兄に近づく女をどうにかして欲しいというものだった。兄のことが大好きなブラコンの妹なのだろうか。なんだか子供っぽいお願いで微笑ましい。俺のことを金ヅルとしか思っていない、どこかの妹とは大違いだ。


「このお願いは全部叶ったの?」

「デビューのお願い以外はほとんど全部叶いましたよ。たまにアドバイスが変なんですけど、不思議とちゃんと効果があって」


 何度も俺の腕を叩いて、興奮気味に彼女は話を続けた。


「駅で折りたたみ傘を落とせとか、学校でお昼休みに生徒と教師が付き合ってるって噂を流せとか。ほんとわけわかんないでしょ」

「確かにわけがわからないね」


 彼女が操作しているスマートフォンを覗き込むと、別のお願いがちらりと見えた。


『お兄ちゃんの新しい彼女を消しちゃえ』


 消しちゃえという文字にぎくりとする。まさかな。そう思いながら彼女を見るとニッコリ笑っている。


「最近お兄ちゃんに付きまとってた女がいたんですけど、バレンタインデーに告白したぐらいで彼女面してて、本当うざかったんです。しかもそいつ清楚系ビッチだったんですよ」


 スマートフォンの画面に画像付きのメールが表示されている。


「弓道部の姫とか言われてたみたいだけど、裏ではエロチャットですごい稼いでたみたいで。お兄ちゃんのこと騙してたんです。ひどいでしょ」


 女子高生とは思えないほどに卑猥なポーズをした画像が貼られている。こんな画像を女子高生に見せられるなんて、どんなプレイだ。俺は理性を保とうと必死に頭の中でこれまでに支払った税金の金額を唱えていた。


「誰がやったのか知らないけど学校中に一斉にメール送信されてて。そのせいか自殺しちゃったみたいなんです、その女」

「自殺って。じゃあ、あれ君の学校の生徒だったのかな」


 ビルの窓から見下ろした二つの死体を思い出した。


「知ってるんですか」

「原画展やってたビルで女子高生の飛び降りがあったみたいだから」

「えー、じゃあ見たんですか、死体」

「見た……けど」


 彼女が腕に絡みついてくる。胸が当たっている。まるでわざと当てているみたいだ。


「写真見せてくださいよ」

「いや、撮ってないから」

「なーんだ。つまんない。私も行けばよかったな。そしたらその死体、写真に撮ってお兄ちゃんに見せてあげたのに。どんな顔するか見たかったなぁ」


 そう言った彼女の無邪気な笑顔が怖かった。自分の言った言葉がどれだけ歪んでいるのかに気づいてもいないのが恐ろしい。しかもその女子高生は偶然かもしれないがもしかしたら、彼女がアプリに『消しちゃえ』とお願いしたせいで死んだかもしれないのに。


 彼女を怖いと思った。それと同時にゾクゾクする快感のようなものが心の中に浮かび上がるのを感じていた。怖いもの見たさというやつだろうか。自分でもよくわからない。


 だが、俺も同じかもしれない。ビルの下で死体を撮影する人間を心の中で非難しながらも、今後の資料として死体を目に焼き付けていたではないか。珍しいものが見られたと心の底では歓喜していたのだ。自覚していないだけで、俺もまたおかしな行動を取ってしまっているんじゃないのか。ふと地面が揺らいだような不安に襲われていた。


 突然背後からシャッター音が聞こえてきた。

「人気中年漫画家、女子高生アシスタントに手を出す。みたいな見出しかな」


 スマートフォンで写真を撮っていたのは妹だった。俺は慌てて立ち上がって彼女から離れると、妹のスマートフォンを取り上げて画像を消した。


「なにしてんだ、お前」

「無駄だよ。もうネットにアップしちゃった」

「嘘……だろ」

「うっそー。冗談だってば。ビビった?」


 妹はニヤニヤと笑っている。心底憎たらしいと思った。昔からこういう悪ふざけをする妹が大嫌いだった。人が嫌がることをやって冗談だとごまかす奴にろくな奴はいない。


「口止料として新しい車、買って」


 まただ。結局それか。俺はため息をつく。以前もCMで一目惚れをしたからと運転アシスト機能を搭載した最新型の車を買わされた。あれからまだ半年も経っていない。


「あの車さ、なんか勝手に動く時あるみたいでさ。駐車場で塀にぶつかって、がっつりへこんじゃって」

「サイドブレーキしてなかっただけじゃないのか」

「ちゃんと止めたはずなんだけどなぁ」


 妹は首をひねっている。どうせ本人の思い違いというやつだ。いつも早とちりをしてミスをするのを小さい頃から何度も見てきている。決まってその度に人のせいにするのだから周りにいる人間はたまらない。


「この前なんか雨の日に急にスリップして、女子高生をうっかりひき殺しそうになったよ。なんかやばいんだよ、あの車。だから買い替えようかなって思って」

「旦那に買ってもらえよ」

「ダメだめ。最近金遣い荒くて。いつの間にか貯金も減りまくりで、そのこと文句言ったら逆ギレされて、今喧嘩中なんだよね」


 夫は高校教師をしているはずだ。結婚式で見た男は真面目そうなイケメンに見えたが、それなりの給料を貰っているはずなのに、金にだらしないというのは、類は友を呼ぶということだろうか。


「部活があるとかいって、夜も休みも家にいないし。最近は話もしてないもん」

「それ女子高生と浮気してるんじゃねーの」


 あれだけのイケメンなら女はほっておいても寄ってくるだろう。女子高生と接する機会のある高校教師ならなおさらだ。


「あの男にそんな甲斐性ないよ。基本ナルシスト君だから、年下に金使うとかしたがらないし。女子高生はうるさいだけって言ってたし」

「お前わかってないな。あのアインシュタインですら若い女に乗り換えまくってたんだぞ」

「あのさ、偉人と一般人を一緒にしないでもらえますかね」


 妹は俺を睨みつけている。


「違うよ。偉人ですらってことだよ。おっさんなんてみんな若い女に言い寄られたらイチコロだよ。街中歩いてるカップルの男を見てみろよ。綺麗で若い女とすれ違う時に無意識に目で追ってハンティング状態になってるんだから。本能なんだよ。浮気しない男はできないからしないだけだ。お前の旦那みたいにもてそうな男は絶対に浮気してるだろ」

「結婚もしてない人に恋愛を語られたくないんだけど。それに女子高生が最初から相手しないでしょ。おっさんなんて」


 強気な言葉とは裏腹に、妹も多少は動揺しているようだ。


「イケメンで甘やかしてくれる優しいおっさんや、金持ってるおっさんなら需要があるんじゃないの。そこにいるリアル女子高生に聞いてみればいいだろ」


 俺と妹はアシスタントの彼女を見た。困ったような顔をしながら彼女は言った。

「ほかの女子高生がどうかはわからないですけど、私は年齢とかは恋愛にあんまり関係ないかな。母子家庭なんで結構ファザコンっぽいところがあって。どちらかというと年上のほうが好きですし」


 年上のほうが好きという言葉にドキっとする。もちろん自分のことを言っているのではないとわかっていても、なんだか自分のような中年でも少しはチャンスがあるのではないかという気持ちがふつふつと湧いてくる。


「ほらみろ」


 誰だって金ばかりせびってくるアラサーの妻より、親切で優しくて若々しい女子高生が良いにきまっている。もし本当に妹が浮気されているのだとしても同情なんかしない。この女ならそのぐらいのバチは当たっても不思議はないからだ。


「ばかね。上司の前で無理ですとか言うわけないでしょ。社交辞令に決まってるじゃん。それを真に受けて女子高生に手を出したおっさんが警察に捕まる未来が目に浮かぶわー」


 妹はバカにしたような目でこちらを見ている。その逮捕されるおっさんが俺だと言いたいようだ。勝手に言ってろ。どこまでも不愉快な女だ。


「で、用事があったんじゃないのか」


 妹は新車のパンフレットを机の上に投げてくる。なかなかな値段だ。常識的に考えて人にねだる金額をはるかに超えている。妹はニヤリと笑う。


「まとめサイトとかで炎上するのに比べたら安いもんでしょ。じゃ、また請求書回すから」


 そう言い残して妹は事務所を出て行った。俺はパンフレットを握りつぶしてゴミ箱に捨てる。


「大変そうですね。先生かわいそう」

 彼女が心配そうに見ている。


「もしお金払うのが嫌だったら、お願いしちゃえばいいのに」

「なにを」

「あのアプリにですよ。あんな人いなくなればいいのにって」

「いやまぁ、さすがにそれは」


 俺は苦笑いする。いくら腹が立つからといって、いなくなれとまでは思わない。いやそうだろうか。いつも心の底ではあいつさえいなければと思っていたのではないのか。


「私、一人っ子なんですよね。だからわりと兄弟がいるのって憧れだったんですけど」


 一人っ子? どういうことだ。じゃあ、あのアプリでお願いしていたお兄ちゃんって、いったい誰のことなんだ。


「あんな人が家族にいるぐらいなら、兄弟なんていないほうがマシだなって思っちゃいました。じゃ、私帰りますね。あ、そのコーヒーちゃんと飲んでくださいね」


 荷物を持って出て行こうとした彼女が足を止め、笑顔でスマートフォンを見せる。


「これもアプリのアドバイスなんです。夢を叶える第一歩なんで、ご協力お願いしますね」


 彼女は事務所を出て行った。彼女の入れたコーヒーが夢を叶える第一歩とはどういうことなのだろうか。よくわからない。


 一人残された俺はため息をつく。どっと疲れた。せっかく締め切りを一つ乗り越えたというのに、妹に金をせびられるために必死に働いていたのかと思うと泣けてくる。


 常識的に考えれば妹のいいなりになる必要なんてない。だが妹にはある秘密を握られていた。絶対に世間に公表されては困る重大な悪意ある過失を。酔った勢いで妹の前で喋ったことを録音されていたのだ。だからいくら理不尽な要求でも答えるしかなかった。そうすることでしか、この地位を維持することができないのだから。


 突然スマートフォンから聞こえた着信バイブにビクリとする。アプリが勝手に立ち上がってメッセージが表示されていた。


『メッセージボトル・カウンセラーです。何かお困りではありませんか』


 俺は彼女の言った言葉を思い出していた。確かにさっきのお願いが叶ったとはいえ、冗談でも妹に消えて欲しいなんてお願いをしてもいいのだろうか。


 悩みすぎたせいで入力するまでしばらく時間がかかった。結局、直接的な言葉は書けなかった。だが本当に今願っていることを書いて送信した。


『疫病神から逃れたい。楽になりたい』


 すぐに返事が返ってきた。


『その望みを叶えましょう』


 俺は彼女が入れてくれたコーヒーを飲み干した。もうすでに冷めてしまって、ぬるくなっていた。寝室に向かおうと席を立ったが、やたらとあくびが出る。ふいに立ち眩みがして、そのまま意識を失った。





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