27:入れ替わりえっち? ~食べると言っても、えっちな意味ですぴょん~!




★フランパート



 何故私がこんな目にあわないといけないんですか。

 とはいえ、トモマサさんが信用を落としてクビになっても困るので、演じてあげますが。



『今日の午後のプレイは冒険者コースですよー。こちらの革鎧に着替えていただければ、あとは魔物役のお客様にいじられるだけの簡単なお仕事でーす。あとはいい感じに喘いでもらえれば、オッケーでーす』


 なんて、ルーシアさんは言っていました。

 見た目より随分軽い鎧に着替えてから、草原フィールドをイメージした部屋に入ります。



「……誰もいないみたいですね」


 お客さんはあとから入ってくるのでしょうか。

 簡単なお仕事とは言っていましたが、知らない人に身体を触られるのは少し不安です。 相手が同じ女の子だとしても……。



「べ、別に、トモマサさんになら触られてもいいわけじゃありませんが……」


 って!

 今、どうしてトモマサさんのことを思い出したんですか私!

 これじゃまるで、あの変態を意識してるみたいじゃないですかーっ!

 ぶんぶん頭を横に振って、邪念を振り払います。

 すると、後方から砂利を踏むような音が聞こえました。


「だ、誰ですかっ!」


 勢いよく振り返ってみても、誰もいません。

 草と扉があるばかり。

 扉の開いた音はしませんでした。気のせいみたいです。

 ほっと一息。このまま誰も来なければいいのに。


 そう思った矢先です。



「ふふふ。なかなかお尻していますぴょん」



 耳元で、女の子の声がしました。

 同時に、お尻をむぎゅっと掴まれて。


「ひゃわわっ!」


 情けない声をあげながら、もう一度後ろを確認します。

 しかし、誰もいません。


「無駄です無駄です無駄無駄ですぴょん。ボクは透明兎のウサーラ。姿を消す魔法が得意な兎ですぴょん」

「どんな兎ですか!」


 耳にふぅっ、と息を吹きかけられました。



「はうぅっ」



 全身が、ゾクゾクします。

 私はお尻を撫でられたまま、もう一方の手で太ももを触られます。


「や、やめてくださいっ」

「ぴょーんぴょんぴょん! 抵抗しても無駄ですぴょん。お前を食べてやるんですぴょん」

「兎のくせに肉食ですか!」

「食べると言っても、えっちな意味ですぴょん!」

「ひえええ~~~~」



 今度は頬を舐められて、ああ、下半身まで舐めるように撫でられ回されていきます。



「ああ~、イイデスぴょんねぇ、その反応」



 ウサーラさんの荒い息が、耳にかかります。

 見えない相手に襲われる恐怖。お店のプレイだとわかっていても、脚がガクガク震えてきます。


 嫌なのに、怖いのに、身体の一部分が熱くなっていきます。



「ふふふふ。感じているようですぴょん。いけない子ですぴょん」

「ち、ちが……」


 じじじ、とズボンのファスナーが下りていく音。

 手をそこから突っ込まれて、中をぐにぐに揉まれました。



「んぁっ! だ、だめですっ、そんなっ……」

「こんなに熱くして、嫌とは言わせないですぴょん」


 むにゅむにゅ。

 ぐにぐに。



「あっ、あっ」

「ぴょーんぴょんぴょん! もっと激しくしごきますぴょーん!」


 なんですか、この身体の力が抜けるような感じは。

 今まで味わったことのない、不思議な快感。なにかイケナイモノを出してしまいそうな、恐ろしさ。

 トモマサさんは、こんな恐怖を毎日味わっていたんですね。





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