第35話 人類初の宇宙戦/勝手の違う宇宙空間

 地球統合政府のパイロットたちは、DSのコクピットへ入って待機となった。もしマスドライバーによる迎撃がなかったとしても、必ず敵部隊との交戦は発生するから臨戦態勢を維持することになる。自軍の拠点は地球であり、敵軍の拠点は月――お互いに攻めと守りがどこにあるのかはっきりしているため、濃厚な一戦が待ち構えていた。


 敵と遭遇したら、あとはノンストップでどちらかが滅びるまで戦いは続くだろう。


 休戦という概念は存在しなかった。地球統合政府にしてみれば月を徴税可能な領土にしたいし、企業連合にしてみたら生命線である徴税逃れを手放したくないからだ。


 50年間も続いた三つ巴の争いは、政府と企業の税金の徴収を巡った思想闘争だったといっても過言ではない。


 しかし三つ巴の対立構造は、人造人間を中心にした計画によって解消された。


 あとは最後の勝利者がすべてを掴むのみ。


(宇宙って音がないから、遠近感が狂うわねぇ)


 スティレットがコクピットの内側と外側をいったりきたりしていた。彼女は立体映像だから、たとえ減圧処理の施されたケースフロアだろうと生身で浮遊していた。無酸素の空間に赤い髪がさらさらと揺れるさまは本物の幽霊みたいだった。


『こういうときぐらい静かにしてくれよ。幽霊が徘徊してるみたいじゃないか』


 五光は呆れてしまった。人類の運命を左右する最後の戦いが始まるというのに、彼女はペースを崩さなかったからだ。


(またまたぁ、あたしの明朗快活な態度で、ちょっとは不安が和らいでるでしょ?)


 スティレットは両手でブイサインを作った。


『否定はしない。だからって恩着せがましいのはちょっとな』


 五光はパワードスーツの下で、あっかんべーとやった。


(まー、宇宙に関してはあたしもアドバイスしようがないから、フレーフレーって応援するしかないのよね)


 彼女の行動は、もしかしたら最適かもしれない。


 宇宙空間では落ち着きが大切だった。不安や焦燥感を笑って吹き飛ばせるぐらいの余裕がないと、パニックを起こして事故で死ぬ可能性が高い。


 五光は、ついさきほどまで宇宙に希望ばかり持っていたが、酸素がない恐ろしさを肌身で実感していた。コクピット内に酸素を満たしても酸欠が怖くてパワードスーツのヘルメットを外せないのだ。


 他の隊員も事情は同じだった。全員が宇宙初体験であり、初心者だ。ちょっとした異変やミスを全員でカバーしないと宇宙に殺されてしまうだろう。


 御影がすべてのDS部隊に注意事項を伝えた。


『ブックメーカーから各員へ。コクピットの機密チェックだけは計器に頼らないで手作業でやっておけ。装置が生み出す酸素の供給量が、小さな穴の空気漏れを上回っていたら計器が誤った判断を下すことがある。紙みたいなひらひらと動くものを宙に浮かせて、一定の流れが存在したら空気が漏れている』


 五光も緊急メモ用の手帳を取り出して細かく千切った。整備班の腕がよかったのか紙は宙を漂うだけだった。


 だが他の艦のパイロットが騒いだ。


『た、隊長! 一定の流れが存在します! 空気が漏れています!』


 ちょっと危険な兆候だった。たった1人でも空気漏れを発見してしまうと、他のパイロットたちに不安とパニックが伝染するからだ。


 しかし御影は落ち着いていた。


『落ち着け。お前は出撃を一時停止だ。整備班を呼んで今すぐ機体をメンテナンスしろ。もし整備班が空気漏れを発見できなかったら、新しい機体に乗り換えて、もう一度同じ手順を繰り返せ』


 さすがに御影であった。初体験の宇宙なのに対処が完璧なのだ。


 他の艦のパイロットは落ち着きを取り戻すと、御影にいわれたとおり整備班たちと一緒に空気漏れを直す作業に入った。


 御影のリーダーシップのおかげで、恐慌状態にこそならなかったが、士気がじんわりと下がっていた。


 するとアインがすべてのDSのコクピットに自分の映像を流した。


(隠れアイドル志望のアインです。テロリスト時代も隠れ家で歌を披露していました。今日はみなさんを元気にするために歌おうと思います)


 彼女は青い髪を揺らしながら、誰でも知っている民謡を歌った。あわてんぼうのサンタクロースだ。資源不足は一般的な街から文化を消したので、庶民の歌とは歴史を生き残った民謡を指す。


 さてアインの歌声だが――音痴であった。隠れアイドル志望でよかったんだろう。本気でアイドルを目指していたら、音感の問題で早々に挫折していただろうから。


 一曲歌い終わったところで、御影が唇を毛虫みたいに歪めた。


『三十路が無理をするな』

(なんですって! わたしはまだ学生でいけます! 制服だって似合います、たぶん! それとあと2ヶ月経たないと三十路じゃないです!)


 アインは三十路という単語に過剰反応した。どんな温厚な人物にも逆鱗はあるということだ。


『お前はやっぱりやりにくいな……』


 御影は戦う前からぐったりしていた。


(でもパイロットのみなさん、ほっとしたでしょう?)


 ほっとした、というより脱力していた。良いか悪いかは別として、少なくとも宇宙空間への恐怖と力みは消えていた。


 なおアインの妹にあたるスティレットは悔しがっていた。


(あたしも! あたしもああいうのやりたい! ねぇねぇ五光くんなに歌ってほしい?)

『頼むからやめてくれ……』


 五光は両手でバッテン印を作った。


 そして〈ソードダンサーL+〉のコクピットで四川がぼそっといった。


『僕のところのブラックボックスは喋らなくてよかったよ。もし歌いだしたら宇宙空間に投げ捨てるところだ』


 ケースフロアの雰囲気が少しだけ明るくなったところで、ブリッジから連絡が入った。


『月面都市のマスドライバーが起動するのを観測した。各員、出撃準備。敵がDSを用意するかどうかわからないが、存在するものと思って行動してくれ』


 ●      ●      ●


 ブリッジにて。艦長こそ今村サイード大佐は帽子をかぶりなおした。彼はパワードスーツを着用していなかった。なぜなら〈アゲハチョウ〉は宇宙艦隊の旗艦だから『旗艦の責任者がパワードスーツを着るなら撃沈を恐れているんだろう。それじゃあこの戦いは敗北するかもしれない』と船員たちに思わせないようにだ。


 砲手がパワードスーツを引っ張ってきた。


「艦長。もう戦闘宙域なんですよ。パワードスーツを着なきゃダメです」

「断る。私が最後まで着ないことに意味があるのだ。持ち場に戻りたまえ」

「しかし……」

「私は頑固だよ。だが君の厚意はしっかり受け止めておく。パワードスーツは足元に固定しておこう」


 艦長はパワードスーツを足元の荷物ラックに固定すると、マスドライバーの観測を手伝った。


 マスドライバーは、まるで月面の刀傷みたいに真っ直ぐ伸びていた。だが全貌を把握するのが難しい。現時刻だとマスドライバーの存在する月面都市部は太陽を浴びていない時間なので暗くてわかりにくいのだ。


 かといってこちらからマスドライバーに光を当てようものなら現在地が敵に伝わってしまうから、最後の手段として取っておいたほうがいいだろう。


 なおマスドライバーから射出された石ころだが、宇宙艦隊は恐れる必要がなかった。電磁バリアを張ってあるから、たとえ当たったところでバリアのナノマシンで消滅するからだ。


 そんなことデルフィンだって想定済みだから、マスドライバーは無駄撃ちではない。たとえば石ころに観測装置をつけておいて、電磁バリアに触れた瞬間にビーコンを発信すれば宇宙艦の現在地をつかめる。そして正確な位置がわかったらアンチ電磁バリアミサイルを撃ち込めばいい。


 艦長は艦内放送用の受話器を手に取った。音声をスピーカーで流した地上用と違って、艦内の通信機器に言語情報を介入させる仕組みだ。


『手の空いているものは、観測装置で飛んでくる石ころを調べろ。どんな些細な違和感でも発見したらブリッジに報告してくれ』


 食堂のスタッフから整備班まで観測装置を使って石ころを調べていく。


 ほとんどの石ころは、反重力システムで高速移動する宇宙艦隊の航行コースから外れていった。おそらく敵も宇宙戦に対応した弾道学の微調整が完了していないんだろう。


 そんな当てずっぽうとも呼べる石ころ軍団を観測しているせいか、挙がってくる報告は頓珍漢なものが多かった。石ころが幽霊に見えるとか、地球が恋しくなったとか、本当にどうでもいいことばかり伝わってきた。だが良い傾向だ。情報の選別は艦長がやればいいのだから、観測者たちはひたすら情報を報告することが大事なのである。


 やがて重要な情報がブリッジにもたらされた。


 報告者は御影のコクピットを浮遊するアインだった。


(石ころにDSの影を発見しました。しかしエバスに反応はないですね)


 もしかして石ころを隠れ蓑にして、DSで接近戦をやるつもりだろうか? だが不可解だ。エバスで反応を拾えないなら、相手はコクピットを空っぽにしたDSを石ころに貼り付けたことになる。


 けん制のためのハリボテだろうか?


 いきなり四川が通信に割りこんだ。


『かつて【GRT社】の研究所が、無人で運用するDSを研究していた。もしかしたら石ころにDSを各種戦法と関連しているかもしれない』


 これまた貴重な情報だった。艦長は四川に詳しい情報をたずねることにした。


『もし無人でDSを動かしてもエバスが使えない。地上でもそうだが、真っ暗闇の宇宙空間だと遠くの敵を視認するのが難しい。普通に考えたら、こちらのDSが相手の無人DSを一方的に発見して撃破だろう』

『僕もそう思う。だが相手はデルフィンだ。意味のない作戦や資源の無駄遣いをやるとは思えない』


 元PMCである四川の指摘は的中――石ころの陰からDSが踊りだした。


 のっぺらぼうの泥人形みたいなDSだった。特徴らしい特徴が削られているせいで、たとえ激しく動いたところで視認するのが難しい。どうやら暗黒世界である宇宙空間で使うことを前提に設計したDSらしい。


 武器はプラズマ機関砲のみ。刃物も盾も持っていなかった。


 艦長は手持ちの情報から最適な戦術を導いた。


『統合政府の艦隊は、弾幕を張って敵DSの接近を防げ。近づく石ころはすべて敵だと思って狙え。たとえ狙いの外れた石ころであっても、敵が隠れていると思え。電磁バリアの出力を確認。10秒だけ機銃掃射によるフレンドリーファイヤーを許可する。撃て!』


 戦闘宙域に存在する、すべての宇宙艦が機銃掃射を開始した。たとえ友軍の艦船に照準が重なろうとも電磁バリアで防げることを前提に無限の弾幕を張った。まるでライブ会場に存在する1万個のペンライトが真っ暗闇のステージと観客席と天井を照らしたように火線が走った。


 ただし事故を防ぐために10秒のみの機銃一斉掃射だ。


 10秒は短いと思うかもしれないが、宇宙空間での戦闘に限っては長時間となる。空気抵抗と重力がないから、両軍の駒が超高速で動くため、すれ違う時間が限りなく短いのだ。


 まず間違いなく、10秒間の間に、石ころとの決着がつくだろう。


 それぞれの艦船の艦長たちは、誰もが判断力と責任感を持った人材なので、10秒の意味をしっかり噛み締めていた。


『DS部隊は、10秒の機銃掃射完了後に発進だ。副砲の発射を盾にして順次出撃。敵DSを撃破しつつ、月面都市の狙いを探れ。無理をして月面都市に取り付こうとするなよ』


 艦長は味方DS部隊へ出撃命令を出しつつ、観測手へ聞いた。


『のっぺらぼうの敵DSに変化はあるか?』


 すでに機銃掃射が敵DSを複数体破壊していた。


『たった今発見しました。敵DSは完全な無人です』


 穴だらけになった壊れたDSの画像がブリッジに拡大表示された。


 コクピットが存在しなかった。ただコクピットが見当たらないのではなく、フレームの設計からしてコクピットを排除してあった。


 だからこそ謎だ。なんでDSの形を保っているんだろうか。かつての〈80センチカブトムシ砲〉みたいに人型を捨ててしまったほうが利便性が高まるはずだ。


 ――デルフィンは無意味なことをしないし合理性にこだわる。なにか秘密があるはずだ。


『整備班、作業アームでのっぺらぼうの残骸を回収してくれ』


 手持ち無沙汰の整備班が、格納庫の作業アームを〈アゲハチョウ〉の船外へ伸ばした。大昔に存在していたUFOキャッチャーみたいに敵DSの残骸を掴むと、格納庫へ引っ張り込んだ。


 すぐさま残骸を解体と分析――結果をブリッジへ報告した。


『艦長。これは完全に新規で作成したDSです。自走台車みたいな脳波で操作するタイプとはちょっと違うみたいですね。システムも解析していますが、人工知能が入っています。ただし普通の人工知能じゃない……なんだろう、これは』


 DSのコクピットで待機中の四川が、通信でアドバイスした。


『本来ならコクピットがあったであろう場所の下部を調べてくれないか? 僕たちの機体でブラックボックスがおさまってるところだ』


 整備班たちは指摘された箇所を調べた。なんとブラックボックスが入っていた――もちろん内部には人間の脳が格納されていた。


『艦長、大変です。ブラックボックスです。無人DSはバイオエバスで動いています。のっぺらぼうのDSすべてが人間の脳で動いているんでしょう。おそらくですが、のっぺらぼうは人間の脳を搭載することでエバスのセンサーを使用できます。そして人工知能が機体を操作するんです。まさに無人のDSです。もちろん褒められた仕組みではありませんが』


 整備班は興奮しながらも苦々しく伝えた。


『なんてことを考えるんだデルフィンは……あんな数の脳を用意したのか』


 艦長が嘆くと、元【イモータル】の隊長が怒りを隠さずに語った。


『アフリカ基地攻略作戦の前後で、神隠しにあったように行方不明になるやつがいた。当時は敵前逃亡か失踪かと思われていたが、どうやらデルフィンに捕まって脳を摘出されていたらしいな。まったく反吐が出る』


 もはやデルフィンにとって、自分以外の他人は使い捨ての駒なんだろう。


『地球統合政府の上層部も、企業連合の上層部も、度合いが違うだけで発想は似たり寄ったりか……』


 艦長は帽子を脱いでハンカチで汗をふいた。


 いくら宮下&アベベの二人組みが、最低限の数しかバイオエバスを造っていなかったとしても、発想を実行することそのものが狂っているのだ。


 同じ人類だけあって、たとえ違う勢力圏で暮らしていても、同じ技術に行き着いて、同じ悪事を働くわけだ。


 もっとも――分子分解爆弾を起動してしまった自分が誰かを責める権限はないんだろうが。


 人類の業に思いを馳せたところで、ふと気づいた。


 味方のDS部隊は、まだ誰も発進していなかった。


 理由をパイロットに直接聞いたら、彼らのプライドを傷つけてしまうかもしれない。ケースフロアの責任者に内線を繋いだ。


『DS部隊はどうして発進しないのだ?』

『破壊したDSの破片が宙域を飛び交っているせいで、出撃が難しいそうです』


 破壊したDSの残骸は、まるで砲弾の破片みたいに散らばっていた。たとえ細かい部品であろうとも、空気抵抗と重力の存在しない宇宙空間では、20mm砲弾と同じ威力を発揮する。


 電磁バリアを持たないDSに直撃すれば大破してしまうだろう。


 やはり宇宙空間は地球の常識が通用しなかった。もし地球で戦っていたときのセオリーで指示を出したら、味方を殺すことになってしまう。


 ――なにか思考に引っかかるところがあった。


 もしかしてデルフィンは、無人DSの残骸で地球統合政府のDS部隊が出撃できなくなることが狙いではないのか。


 敵の視点で考えるなら、宇宙艦の電磁バリアを突破する手段が必要だ。


 さらに月面都市の設備で迎撃するわけだから、わざわざ宇宙艦を用意する必要がない。


 だが地面に固定された月面都市で待ち受けると柔軟性が失われる。もしも地球統合政府が分子分解爆弾を使用するなら、発射前に遊撃の必要があるはずだ。


 せっかく遊撃するなら、地球統合政府の艦隊に打撃を与えられるような効率的な兵器を用意するはずだ。


 艦長は閃いた。


『観測手。味方の監視が弱まっているところはあるか?』

『あります。地球と月のラグランジュポイントです。スペースデブリが滞留して太陽の光が届きにくい影になっているんです』

『今すぐ調べろ。どんな観測装置も使ってだ。絶対になにかあるぞ』


 だが遅かった――突然、艦隊の最後尾に位置していたムカデ級が真っ二つに斬れて宇宙に散った。船員たちが宇宙へ放り出されて、まだ出撃していないDSが溺れたように手足をじたばたさせた。運のない船員とDSは、近隣を飛ぶ友軍の艦船の電磁バリアに衝突して消滅した。


 だが艦隊は電磁バリアを消すわけにはいかなかった。未確認の敵に攻撃されているからだ。


 観測手が大声で報告した。


『大変です! ラグランジュポイントから敵が出現しました! 敵は巨大なDSです、全長90メートルのバカみたいに大きなDSが、対エバスウォールを羽織って出てきました! 全貌確認できません、対エバスウォールで姿がぼやけています!』

 対エバスウォール――かつて東京基地を襲撃したテロリストが使っていた装備だ。エバスのセンサーに引っかかりにくくする隠密用のものである。


 それを規格外に大型化させたものを、全長90メートルのDSが羽織っていた。


 観測手たちの見落としがちだったラグランジュポイントに潜んで、しかも対エバスウォールという一般的ではない装備を使用する――完璧な奇襲作戦だった。


 姿のぼやけた巨大DSは勢いを緩めずに、もう一度艦隊に攻撃を仕掛けた。


 プラズマブレードだ。ただし通常の大きさではない。通常サイズのDSよりも何十倍もの巨大な刀身でぶった斬った。


 あまりにも出力が桁違いの武器なので、もはや電磁バリアのナノマシンは処理が追いつかなかった。


 あっさりと電磁バリアを透過して艦船のどてっぱらを斬った。また一隻轟沈である。あれだけ調子のよかった開戦当初が嘘のように宇宙艦隊は追い詰められていた。


 艦長はブリッジから巨大DSを睥睨した。


『マスドライバーは囮、本命は巨大DSによる接近戦か。しかもあいつは電磁バリアを備えている』


 巨大DSはどこかに電磁バリア発生装置を隠し持っているようだ。そのせいで防御力まで高かった。


 機銃掃射と副砲では電磁バリアを貫けない。かといって主砲を撃つとなったら友軍を巻き込むし、艦船の機動性が低すぎて当てられない可能性が高かった。


 こちらもDS部隊を出すしかない。


『DS部隊を出撃させろ。霧島軍曹を先頭にして〈Fグラウンドゼロ改〉の電磁バリアで残骸を掃除させるんだ』

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