第2話

それは俺が5歳の誕生日の時……


「「玲央、お誕生日おめでとう!!」」


「ありがとう母さん、父さん。」


いつも仕事でいない両親が誕生日だからって仕事を休んで祝ってくれたんだ。凄く嬉しかったのを覚えてるよ。


「もう5歳になったんだな……大きくなったもんだ。そう云えば封印が解けるな……玲央も立派な大人の仲間入りだな。」


「そうだね……皆のような強くてカッコイイ武器が出て来てくれたら嬉しいな。銃とかが良いかも……」


そう……俺は誕生日が早生まれだったから皆よりも5歳になるのが遅かったんだ。

だから皆みたいな武器をずっと待ち望んでいたんだ……あの時までは_____







「はぁ、お腹いっぱいだ……もう寝るか。」


そう言ってベッドに寝転んで天井の窓から星空を眺めてたんだ。


「あ……ッ!」


すると左眼が熱くなってきてな、俺はドキドキしたんだ。


やっと封印が解けるって____


「やっとかよ……てかっ、皆言ってなかったぜ……こんな熱くなるなんて。まさか封印印の場所によって変わるのか…?まあいいか、早く終わらせよう。」



封印を解くには封印印に触れて、『解けろ』と心の中で唱えるだけ。


だから俺は心の中で唱えた。『解けろ』って……



すると左眼から何かが流れてきた。拭ってみると血だった。


吃驚した俺は叫びそうになったがもう片方の手には何かが握られていた。



持ち上げて見てみたのだ。



ずっと待ち望んだ____



俺の武器〝第二の心臓 〟____







「…………え?」







そう……俺は持ち上げて見てみたよ。



剣や銃みたいに重くない。



軽々と持ち上げてしまった武器を……いや___







鏡を_____


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