読むのが遅いので、あんまり一気読みはしないのですが、一気読みでした。眠れなかったー。勿論、自分の意思で読みたくて読んでいるのですが、なんだか次々何かを無理やり口に突っ込まれて、咀嚼もほどほどに飲み下す感覚でした。表現の仕方とか、賛否両論ある作品だと思います。それでも作品として素晴らしいと思うので、星を付けさせていただきました。病気は環境が作るんですね。そんな中で繰り広げられる壮大な『自立』精神的にしんどい時はちょっとキツイと思います。
最初は自虐的私小説のような体で始まるので、すっかり騙されてしまった。供述のリアルさは元より「お前小説」というべき新しいジャンルを開拓したかに思える。勘のいい読者ならこの時点で解離性の人格障害を予想…続きを読む
そして、この作品を読んだ人とだけ語りあいたい。描写や展開で『ファイト・クラブ』を思いだした。陰惨で、痛みと暴力の連続だけど、ラストに向かって伏線が回収されていくにつれ爽快感も増していく。「もっと…続きを読む
二重人格物。この作品は乱暴にいったら現代版ジキルとハイドだ。そして世間様から見て元人格のジキルの方がロースペック。薬で作られた人格のハイドの方がハイスペックという、ざっくりいうとそんなお話だ。…続きを読む
お前。なあ、お前だよ、お前。お前は自分の心ってものは石みたいに固くて形の変わらないものだって思ってないか?(意思だけにな、ハハハ)違う。違うんだよ。心は水みたいなものだ。なにかが落ちれば…続きを読む
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