『Ruby王子の1日』~お披露目~


バルコニーへ立ったRuby王子。


両サイドには両陛下、後ろには従者が。


Ruby王子が現れた途端、民衆達が声をあげた。


「キャー王子ー!」


「Ruby様素敵ー!」


「こっち向いてー!」


笑顔で手を振るRuby王子。


「抱かせろー!!」


…え?


これには流石の王子も顔がひきつった。


後ろではAmethystが笑いを堪えている。


気を取り直してRuby王子が民衆へ向け口を開く。


「コホン、国民の皆様。本日は僕の生誕祭にお集まり頂きありがとうございます。この度晴れて成人を迎えられたのも、皆様のお陰です。立派な大人となるべく精進して参りますので見守って下さる事を願います」


Ruby王子の挨拶に一同歓声。


そこで国王・Opalと、王妃・Garnetが前に出る。


「息子の祝いじゃ、今日は無礼講!皆思い思いに祭を楽しむが良い!」


「堅苦しいのは抜きに、私達のRuby王子に乾杯を」


「「「かんぱーい!!!」」」


こうして盛大なRuby王子生誕祭が幕を開けた。


「さぁRuby、中へ戻ってパーティーを始めましょう」


民衆を背に、城内へと促す王妃。


「Garnetや、乾杯の音頭といい、さっきからワシの美味しいセリフばかり取ってないか…?」


「気のせいよ、あなた」


果たして気のせいなんだろうか…



とにもかくにも、なんとも短いお披露目会が済み(あんだけ引っ張っておいて)、


宴はこれから。


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jewel land  萱草真詩雫 @soya

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