『Ruby王子の1日』~寝起き~

「……じ…王子……Ruby王子!」


「…あと50分……」


何処かで聞き覚えのあるような声の主に、起きる様子は見せず、寝惚けながらゴロンと横向きになりシーツにくるまる。


「そんな悠長な事を言わない!起きて下さい王子!」


「…んー……Peridot、お前…主であるこの僕に良くも偉そうな……ふあぁ…」


少し説教じみたセリフに、低気圧なのか不機嫌そうに重たい瞼をゆっくり開け、気だるそうに上半身露になった裸で、


Peridot(ペリドット)ーyellowgreenのショートヘアの王子の付き人その3ー


を深めの赤色をした瞳で少し睨みつつもまだ眠たいのか欠伸をしながら起き上がる。



「お叱りなら後で受けますから、早く目をお醒ましになってくれませんか。今日は貴方様の大事な日なのですよ!」



「……今日って何かあったか…?」


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