彼だとか彼女だとか


適当な呼ばれ方で存在している


欲しいと言われたからあげた


もう何も見たいものなどないから


片方でよいとその子は言った


だからまだ


ぼんやり空を見上げる


背中の翼が、時折視界を隠す


目を閉じ眠れと言うかのように


今が夢の中かもしれないけれど






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