願い

彼の行く末を見たかったのかもしれない


朽ち果てるまで留まるのか


何処かに進むのか


動けない自分と重ね合わせて見てたから


離れたくない


そう強く願ったのは


恐れていたから


彼の未来が見られなくなることを


その美しい翼を持った理由を聞けないことを


差し伸べたつもりの手は


空を掴むことも出来ず


救って欲しかったのは私なのだと


気付いた

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