伝説の勇者のあっけない最後を聞いてはくれないだろうか。

るみにあ

伝説の勇者の人生

俺の名は勇者”ローズ”俺の冒険のあまりにもあっけない最後を聞いてはくれないだろうか。俺は世界を脅かしている魔王に対抗すべく伝説の剣を片手にたびに出た。だいたいのことはうまくいき仲間を3人手に入れることの出来た。ただひとつ気がかりだったのは仲間に回復魔法を操れるプリーストが居なかったことくらいだった。俺達は各地をめぐり、困っている人を助けたりしながら冒険を進めていった。そしてついに魔王の元にたどり着いた。

「ここが…魔王の部屋か…」

「緊張するわね…」

「俺達ならやれるさ!!」

俺達は緊張を解しつつもドアに手をかけた。その瞬間、何故か魔王の目の前に飛ばされていた。

「え!?」

四人は同時に言った。

「とうとうここまで来たか…勇者よ…」

魔王だ…。

「おう!来てやったぜ!ここまで命張って生きてきたんだ!こんなところで朽ちるわけにはいかねぇ!」

「ほう…威勢がいいな…だが!これで終わりだ!!」

魔王はいきなり爆裂魔法を放ってきた。”やばい…このままだと死ぬ…”そんな時、天からの加護が俺たちを包み込んだ。その一撃で城は崩壊し俺達は落下ダメージを受けながらもなんとか生き残った。

「あとは任せましたよ…勇者たちよ…」

天からの助けを無駄にするわけにはいかない。

「魔王よ我が伝説の剣!!エクスカリバーでとどめを刺してやろう!!」

「やってやれ!!」

くっそ!こいつら他人事みたいにぃ!と思いながら俺は走り出した。剣を構えるとそこには青い閃光をまとい始める。そして気合を入れて飛び、渾身の一撃をおみまいした。

「うおぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!」

「な、なんだとおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!!????」

意外とあっさり魔王を倒してしまった。要因としてはあまりにもうまく行き過ぎてレベルが1000とかになってしまっているせいだ。大抵のダメージは1だ。だが何よりも痛いのは落下ダメージだ防御力が関係ない上にHPはいくらレベルが1000であろうともさほどレベル50と変わらないのだ。そのおかげで俺は落下ダメージだけで残り体力1まで持っていかれた。だが俺達は魔王を倒し役目は終わった。みんなで話し合って別々の道を行くことにしたみんなと別れ俺は元の村に帰ろうとしたその瞬間、そのときは来た。俺は振り返り一歩踏み出したときに尖った小石が見事に防具の隙間を縫って刺さったのだ。俺は1ダメージをくらい死んでしまった…。


伝説の勇者の人生 完

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