第6話Mメイド2週目

『ハアハア、じゅるり、よだれが止まらない。ぼっちゃま、早く起きて卑しいアリサをムチで叩いてください』

Mメイドはあらぬ妄想を繰り広げ、舌なめずりしながら主の体を揺するが、

主は寝返りを打つだけで目を覚まさない。


『グヘヘ、相変わらずぼっちゃまの放置プレイはたまりません』

いいように解釈し、身をよじりながら興奮するアリサ

『ですが、アリサはもう待ちきれません。さあ、ムチをお持ちになってください』

懐からムチを取り出し、寝ている主の手に無理やり渡そうとして・・・

『妙にエロいし気持ち悪いわ!』

今日も屋敷中に主のツッコミが響き渡る。


『そもそもお前の仕事は屋敷の掃除だったよな。 なんでここにいるんだ?』

アリサはこれでも、屋敷の掃除を一人で担っている人物だ。

ハンナもできるが自分の部屋しかやる気がなく、シンシアは説明するまでもない。


『掃除なら4時に起きて、屋敷の隅から隅まで終わらせておきました』

『働き者だな』

『ぼっちゃまに叩かれる為なら、無賃でも働きます! ムチだけに!』

『はいはい、わかったわかった』

『気のないお返事もたまりません!』


身をよじりながら大興奮するアリサを連れて、食堂へ

そこには金髪ロングのウエーブヘア シンシアが・・・

朝食の前で爆睡していた。


『ぼっちゃま、シアはお役目を果たしましたよ~』


おそらく朝食を作ってすぐに寝てしまったのだろう。


『いただきます』

シアの作ってくれた朝食を口へ運ぶ。 今日もめちゃくちゃ美味い

『坊っちゃま、アリサのムチムチの太もももいかがです?』

スカートの裾を少しめくり、真っ白な太ももを見せつけてくるアリサ

『・・・』

アリサの方は一瞥し、朝食が冷める前に一気にかきこむ

『ああ、一瞬見せてくれた冷たい視線 最高でした! グヘヘ』


その後も終始興奮するアリサを適当にあしらい、朝食を完食

『ごちそうさまでした』

『アリサもごちそうさまでした』

『アリサ何も食べてなかったよね!?』


一体アリサの頭の中はどうなっているのか、考えたら負けな気がする。

時計を見ると、そろそろ出かける時間だ。 食堂の席を立って玄関へ向かう


『ああっ、前を行くぼっちゃまの後ろ姿 妄想が膨らみます』

何やら興奮しながら、半歩後ろをアリサが身をよじらせてついてくる


『それじゃあ行ってくる』

『いってらっしゃいませ ぼっちゃま 今夜も自室でお待ちしております♪』

『そっちは行かねえよ!』


こうして坊っちゃまはメイドに送り出される

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