作者が真面目な指摘を欲しているので、辛口レビューです。

萩鵜さんと概ね同じ感想です。
ただ、私は”文章はシッカリ書けている”とは思いません。句読点不足で読み難い。句読点を加えれば、”文章はシッカリ書けている”に同意します。
さて、4節目の小見出しの”もう1つの御伽噺”に違和感を感じました。ネタバレ回避の為、具体的には指摘しません。
母親に御伽噺をして貰うのを”楽しみ”にして実家に帰るのも変だと思いました。他人の死刑話を楽しみにする主人公は性格異常だと思います。母親から話を聞きたがる主人公の気持ちは能く分かる。私も引き込まれたので。でも、”楽しみ”にするとは、表現が違うと思います。
作品全体を包む違和感の最大の原因は「何故、死刑なの?」と言う設定を省いているからだと思います。死刑とは究極の現実です。作品の軸は御伽噺です。その間隙を埋めようとして、中途半端な現実を詰め込んでいるので、読者が安心して作品にのめり込めないのです。
とは言え、作品には読者を惹き込むパワーを感じます。
星の数は、短編にはMAX2つが信条だからです。