لاやئ、それと‌‌‌لًやکّなどについて

前回までペルシア語のア、エ、オについての説明をしてペルシア語を話しに入れるにはこの様な方法が必要だと述べました。


今回はلاやئ、そしてلًやکّなどについて説明します。


لاはペルシア語でラーと読みます。

英語ならLA、ロシアならЛАと評価されます。

また、ラ行だが巻き舌を使わないのでر(R)とは簡単に区別がつきます。

例としてاصلاًは読みはアスラーンとして読みます。

つまり、لاは単独で、اصلاًは繋ぎで最後にラーと読みます。

あまり使われる事はないが、便利な単語と言えよう。


次にئについてです。

これは一見するとیと混同しがちですが、伸ばし文字に使用されます。

その為、ئはیと連動して使われる事が多いです。

ایسرائیل(イスラエル)では見事にこと単語が使われます。

読みはイスライールと読み、ئیでイーと読みます。

یの上にある記号はハムゼと呼ばれており、یを連続する際、ئیと用いるのが一般的となります。


次にلًについて説明します。

このلًは読みはランと読みます。

他のペルシャ文字に帰るとمًでマンと読み、کًならキャン、کاًでカーンと読みます。

ダンウィーンと呼ばれており、語尾のاをanと発音します。

但し、ダンウィーンの付いている単語の多くはアラビア語発祥であり、ペルシア語では副詞として活用されています。

なので基本的には使用しない単語と言えます。



最後にکّについて説明します。

この場合、ローマ字に修正するとKKとなり、同じアルファベットが連続して出てきます。

それ故に読みには注意して欲しいです。

例で行くとمُحَمّدはモハンマド(ムハンマド)と解釈されローマ字に修正するとmohammadとなり、mが2つある部分はمّと解釈されるので要注意です。

ちなみにこの記号はタシュディードという記号で子音が連続している事を示す言葉と言えるのです。


これ以外に、ペルシア語の単語はه(へ)が最後に来た場合、その前の発音が「エ」(e)ならへは発音しません。

例としてآیَندِهは『アーヤンデ』と読み、意味は『次の』や『将来の』に解釈されます。

هが最後に来た場合は注意しよう。


そして単語の最後の文字は原則的に子音読みになるので母音読みは、殆どありません。

なので基本的にはウ、クなどが付き、ت(Т)やد(D)はトやドになる事は覚えた方が良いです。

但し、هが最後につく場合はエ、ケ、セ、テ、ネ、ヘ、メ、レなどに解釈されます。

又、کِなど下に線記号があるなら「〜の」と解釈されこちらもエ、ケなどと読むので覚えた方が良い法則となります。


以上がペルシア語の文法についての記述となります。

次回は単語の資料を出しながら話を進めていきます。


では、今回の問題に移ります。

第1問

لاと読む単語の問題です。

次の単語の意味と読みを答えなさい。

اسلان سنکی


第2問

ハムゼに関する単語の問題です。

次の国名を当ててください。

ایسرائیل



第3問

ダシュディードに関する問題です。

次のとある預言者を答えなさい。

مُحَمَّد


第4問

هに関する問題です。

次の施設名の意味と読みを答えなさい。

ایستگاه

دانشگاه


以上が問題となります。


次からは前回の答えになるのでやっていない人は前回の記事の問題をやってから見てください。











第1問

キャム

第2問

ザン

第3問

バド

第4問

マン

第5問

ショマー


次回はペルシア語の単語の意味とそれを使った魔術の詠唱などについて説明していきたいと思います。

ペルシア語の単語は3回に分けて説明していくので、お楽しみに。

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楽しいロシア語とペルシア語。 ЕСБの革命 @Mir-tal54KgfB

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