14.あらすじ
今回は世界設定について引き続き説明します。
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前回は簡単に設定の説明をしました。他にも細かな設定があります。
それは時間的な割り当てです。
お話を書いているとき忘れがちなのが、時間の経過だと思います。
時間割り当てをしっかりしてないと、キャラクター達はかなり離れた距離を瞬間移動したり、牛歩並に移動したり、あり得ない長い時間話し込んでいたりしてしまいます。
割合、気にしない読者が多いと思うかもしれませんが、地味に気にする方の方が多いです。
特に瞬間移動には気をつけましょう。
※ 追記
ページ数の関係もあり、移動するまでをいちいち書いていると読者が飽きてしまうことがあります。
そういうときは、思い切って、
翌朝――。その夜――。などと時間をすっ飛ばしてしまうこともあります。
そういう場合はなるべくどのくらいの時間が立ったか目算しておいたほうがいいかもしれないです。
繰り返すおこなう日常的行動などもリフレインして表記するのも意図が合ってする場合以外は省力していったほうがいいです。
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時間に伴って問題になるのは距離です。車で移動する場合でも、電車で移動する場合でも、徒歩でも、一定の距離には時間がかかります。おおよその時間を計算、または算出してお話にさりげなく盛り込んでいきましょう。
ミステリーなんかで列車ミステリー(時刻表ミステリー)があると思います。これなんかはそういった時間を使った代表作ですね。
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割とすっぱり忘れてしまうのが、小道具です。
机、いす、カップなどの生活用品や服、靴に至る細かな小道具の存在をすっかり忘れて、お話を進めてしまうときがあります。
さっきまで椅子に座っていた人物がいきなり外に出ていたなんてことも良くあることです。
一連の動作に矛盾がないように、人物が使っていた小道具の説明(立った、座った、履いた、脱いだ)は、さりげなく行動描写に盛り込んでいきましょう。
食事をする部分も、飲み食いするシーンをさりげなく入れ込んだ方が無難です。
○○は肉を頬張りながら言った。とか、「このお茶、マジ苦い」とか。飲んだ、食べた動作があれば、食事風景としてはクリアだと思います。
ただし、こういったさりげない描写を、いちいち一つ一つ書き込んでいてはいけません。それはつまらない描写でしか無く、重要な行動の一部ではないのです。
その動作が次のエピソードの<伏線>になるならば、書いた方が良いでしょうが、そうでない場合は、細かく書けば書くほど、読者は飽きます。
特に書く側はどこまで書いて終わらせれば良いのか分からなくなってしまうので、描写の部分は必要なもの以外は削っていくしかありません。
まずは書いてみて、必要なものと詳しく書くべきものを吟味しましょう。
※ 追記
最近はグルメブームです。食べることや食べ物、料理することがテーマであったりします。そういうときは惜しみなく描写していきましょう。
風景描写、情景描写というものがあります。風景描写は主人公が見ている景色などの描写になったり、世界観の説明の一つになったりします。
情景描写は、そこにちょっとした感情的意図を含んだものや、完全に主人公の目を通した風景になります。
この描写の仕方一つで話の感じ方が変わってきます。色々と遊んでみると面白いと思います。以外に自分が苦手だと思う書き方があるかもしれません。
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では次回は距離と時間の設定に関してもう少しお話しします。
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