去ったジュブナイルの物悲しさ

ごく普通のボーイミーツガールな異能バトルかと思いきや、バトルや恋愛の描写を極端に削り、関係性を想起させるに留めている。
伝える内容の取捨選択が抜群に上手いので、激しい戦いも楽しい思い出もあったんだろうと濃厚に想像できる。

過ぎ去ってもう戻らない青い時代への物悲しさを揺さぶってくれる名作。

読み終えてから、これできっと良かったんだと自分に言い聞かせています。彼ら彼女らの選択を否定することだけは違う気がして。