最終回? 次回予告の時間だ

 『どうした? 挑戦者?』


 うるせえ


 『ギブアップか? 戦士よ?』


 やかましい


 『LEVEL99の闘士よ、おまえの実力はこんなものか?』

 

  くそ!腕が動かねえ!蹴りも入れられねえ!

  なんだ、この仕様はよ!

  人生やり直せると思ったのによ!

  こんな終わり方ってありかよ!


 『知っていると思うが、LEVEL99の時点で教会からの復活はないぞ?』


  承知してるわ。次回でマジで死ぬんだな?


  雑魚を駆逐し続けて、2000万時間以上、LEVELを上げ続けた。

  この、オチがこれかよ?


 『愚か者よ。ぬののふく、のみで最終試練へ挑戦か?』

 

  やくそう×99で十分だと思ったんだよ、悪いか?

  ハラが減らないしな。


  生きていくだけでも、ゴールド・・・復活代はかかるんだぜ?


  そう、十分のはずだった。

 

  LEVEL99の二十四神将との同時戦闘!

  削られる、最後のHP! 


 『神に逆らう愚か者め。思い知るがいいわ!』


  連打される痛撃!やくそう、だけが命綱。

  それも尽きることになる。


 『魔だけを駆逐すればいいものを!』


  魔なんて雑魚だ。おれが求めるのは還る方法だ!


 『なぜ、魔王を倒さない!』


  おれは二十四本の神槍に貫かれ、今度こそ・・・


  意味なんてねえからだよ!

  魔王を倒しても、最後の教会へ戻るだけの無限のループ。

 

  探し回った。

  出口を、解放を、見つけた、バグ。


『ほう??、まだ、立ち上がるか?これで死んだかと思ったが?』


  おれは、生きていた。

  教会にも転移しない。


  魔だと? 神だと? 好き勝手にこの世界に呼び出しやがって!


  腕はもうあがらない。

  動くのは脚。こんなのアリなんだな・・・


  神魔・・・・武術・・・コマンド?


   殴ってばかりじゃ、まずやらねえよな・・・これ・・・

  右足で放つ、蹴りは斬撃へ形を変え、神将の一人を・・・

 

              斬!


  かかってこい。おまえらのルールではもう戦わねえ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

こちらアイテム設置班 @syamokaku

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ