8限目 2.ファンタジー論 ダーククリスタル鑑賞

 はいファンタジー論の方も今回は映画を見てもらいます。


 映画『ダーククリスタル』。1982年の作品で、舞台は地球ではないどこか、惑星トラ。

 邪悪で狡猾なスケクシス族が覇権をうばって数千年。ゲルフリン族の少年ジェンは、スケクシス族によって家族を殺され、柔和な老いた賢者の種族であるミスティック族に育てられていた。預言により、ジェンはスケクシス族の支配を終わらせ、世界を破滅から救うために、謎のダーククリスタルを求めて旅に出る。


 きわめて王道の、異世界冒険ファンタジー物語が繰り広げられていきますが、やはり特筆すべきは、まったく人間の登場しない完全な異世界の描写と、そこで生き生きと動き回るさまざまな異世界の生き物たち。

 1982年では当然、CGは存在しませんので、これらの生き物はすべて、マペット(あやつり人形)とかぶり物、セット等でくみ上げられています。

 人形を作ったのはジム・ヘンソン、『セサミストリート』のキャラクターたちを作り上げ、動かした人です。スターウォーズのマスター・ヨーダの製作・操演でも有名ですが、まるでほんとうに生きているかのようなマペットの独特の動きと存在感は、やはりCGモデルとはまた別の、なんともいえない味わいがあります。

 

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