あまりにも壮絶な精神病患者さんに、真っ向から向き合う精神保健福祉士!

実際に存在するであろうリアルなケースを物語の軸として、精神保健福祉士という聞き慣れない仕事がいかに重要なものか、その仕事によって患者さんがいかに救われていくのかを示した、とても読み応えのある物語です。
登場する患者さんの症例がとにかく衝撃的で、このような患者さんがこの先、本当にまともな生活を送っていけるのか、とさえ思ってしまうほど。
そしてその治療の現場では、ただの綺麗事だけではないリアルなお金の問題、社会復帰、家族にいたっては近所からの白い目など、さまざまな問題が飛び交います。
そんな中、精神保健福祉士はどのように患者さんや家族をサポートしていくのか。
もしも自分の家族が精神病に侵されてしまったらどうしたらいいのかを考えさせられるとともに、そうなったときの指南書としても、とても価値のある作品だと思いました。

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