第25話戦闘

気が戻したツカサに僕は


「僕も戦う。」


と言った。


「何とあなたは戦うの?」


ツカサの瞳は優しい色に変化していた。


「分からない、ただ、冷凍室に隠れてはいられないんだ。」


「何それ?」


比喩的な言葉ではなく出川の言葉を借りた。


換気扇の回る音が聞こえる。


「明日、出川の葬式をしよう。」

「うん…病院の敷地内にゴミを燃やす焼却炉がある。」


ツカサの声が小さくなる…。


夜、ツカサは僕の背中を涙で濡らした。


罪の意識?僕には分からない。


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