第9話 儀式など

 二礼して、拍手を二回打って、一礼する。神社に参拝するときの儀式です。神棚にも同様の儀式を行います。


 仏壇ならば宗派によって違うのでしょうが、ロウソクで線香に火を点けてから灰の中に線香を立て、りんを一回叩いて手を合わせる、なんていうのが基本的な儀式のパターンだったりします。


 あなたが作ったあなたの為の神さまにも、こういった儀式は必要なのでしょうか。


 もうおわかりですね。あなたが必要だと思えば必要だし、必要ないと思うのならば必要ないのです。


 そもそも、水を入れたコップを供える、という時点でそれは儀式であるとも言えます。それ以上の儀式などしなくても特に何の問題もないでしょう。


 ただ、これはデータの裏付けがあってのことではないので、ほぼ当てずっぽうなのですが、手を合わせると集中力が増すような気がします。神さまに挨拶をするとき、手を合わせると言いたい言葉がすぐに出てくるのではないでしょうか。


 いろんな宗教で崇拝対象をおがむときに手を合わせますが、もしかしたらあれは偶然でも何でもなく、ちゃんと生理的な理由があるのかもしれませんね。


 いろんな宗教で同じような傾向を持つ、と言えば、ロウソクもそうでしょうか。


 ご神体の斜め前に燭台を置き、ロウソクを一本灯せば、いかにも「宗教してる」感じになります。何事も形から入る方、雰囲気を大事にされる方はロウソクを使われると良いかもしれません。


 他にいかにも宗教的なものを挙げるなら、植物を飾ることがあります。祭壇に花を飾る宗教は多いですね。日本ではお葬式の際に花を見ることが多いと思います。


 スーパーなどで仏花ぶっかを売っているのをご存知の方も多いでしょう。あれは仏壇やお墓に供える花です。仏花の隣にはたいていさかきが売られています。これは花ではありませんが、神棚に供える植物です。


 あなたの為の神さまにも、植物を供えてみるのは一つの手です。お花屋さんで切り花を買ってくるのも良いかもしれません。ただ、これはお金がかかります。一カ月に換算すると結構な出費になるかと思いますので、よく考えてなさってください。


 野の花を摘んでくるという手もあります。これはお金がかかりませんが、その分時間がかかります。体力的にも大変な方はおられるでしょうから、無理にすることはないと思います。


 お金もあまりかけずに、時間も大して使わない方法としては、観葉植物を置いてみるというのはどうでしょう。あまり宗教っぽくはないですが、元より必要性のないものを追加している訳ですし、発想は自由で良いと思います。何なら観葉植物をご神体とする手もありますが。


 儀式やそれにまつわることについて書いてみました。次回はこれまでのまとめを書きたいと思います。

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