第5話 お水を供えましょう

 さて、それではお迎えした神さまのお世話を始めましょう。


 神さまのお世話と言っても、そう大したことはしません。トランス状態になって震える手で文字を書かなければならない、とか、口からエクトプラズムを吐きながら高次の存在と会話しなければならない、などといったことはないのです。


 もちろんお経や祝詞を上げる必要もありませんし、太鼓を叩いたり歌を歌う必要もありません。あなたに求められるのは、もっと簡単なことです。


 諸事情でどうしても無理ならば、する必要はないのですが、可能であるなら、神さまに毎朝コップ一杯のお水を供えましょう。


 お水である必要性はあまり考えなくてもいいです。水は命の素だとか、清浄を表すとか、理由をこじつけることは簡単ですが、あなたが作ったあなたの為の神様に、そんなことをする必要はありませんよね。


 ぶっちゃけて言ってしまえば、べつに供えるのはお酒でもお茶でも構いません。でもお酒は高いですし、お茶はコップに茶渋がつきます。水道水ならば安いものですし、コップも汚れません。大事なことは、お水を供えることによって、自分が神さまをお世話している、と自分で認識できることです。それが大切なのです。


 繰り返すのに嫌気が差すようなことを義務感だけで続けるよりも、何の苦もなくできることを長く継続する方が、心は健康になります。だからコップに水を入れるだけで辛い、という方は無理をしてお水を供える必要はありません。その場合はこのページを無視してください。あなたの心の状態に合わせることが、何よりも大事なのですから。


 今回はこの辺で。次回は他のお世話について書きましょう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る