〈EBDC : alt0011-s065221010〉
【旧管理番号】
No.11
【状態】
横溢
【貸出許可】
△(一部例外あり)
【記録者】
E
【収蔵場所】
第25653577〜25653677閉架書庫
【記録】
当該作品は、恋愛小説である。
短編集『物語が標本になる前に』(以下、本短編集)へ収録される以前は、g_e内の第7サーバに保管されていたが、g_eのトラブルにより当時のサーバ管理権限保持者(以下、管理者)によって××××へと移送、のちに管理者の個人所蔵となった。本短編集の編纂の際に、管理者の付き人が本作品の提供を希望、××××側はこれを受諾した。
内容は、孤島の城に住む一族の愛憎劇である。題材・文体・構成自体は他作品でもよく見られるものであるが、特筆すべき点は「横溢性」だ。
物語の終盤、一族の長男ヨハンは殺人現場である薔薇庭園の鍵を見つけ、そこに刻まれた文字を読み、剪定バサミの錆が、一族の三女アナスタシアの恋心に関係していることに気づく。それはヨハンの心を横溢させるに足るものであった。
231ページから始まる第5章は、そんなヨハンの心情の吐露が主な内容であるが、その思いは読者にすら受け止めることができないほどのものである。それは侵食という形すら生温く感じるほどで一般読者、ひいては訓練を積んだ記録者にとっても危険であると言わざるを得ない。
以上のことから、××、または容量が規定以下である読者への貸し出しは固く禁じられている。また、規定以上の容量を保持している場合の貸し出しについては可能ではあるが容量不足になる可能性が高いため、推奨されない。
B規約第23条第33項に従い、現在は第25653577〜25653677閉架書庫に冷凍の上、単独収蔵および循環収蔵されている。
【連絡欄】
非常に高温になりますので、担当者は閉架書庫を-120℃に維持して下さい。また、やむを得ない貸し出しや持ち出しの際も専用ケースに収納し、取扱者は容量に十分配慮して下さい。作品は3分に一度、指定書庫への移動と書庫内部清掃・除菌を行なって下さい。
本作品からの噴出物に関しては、必ず裁断機で細かくした上で、焼却処分して下さい。
必ず、燃え尽きたことを確認して下さい。
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