第16話

【第2章 心理カウンセラーへの道】



まさおは、落ち込んでいた。もう、わけのわからない商材を売りたくない。




そんな、まさおの心を見透かすように、ジジイは、こう言った。




「よし、そろそろやな!お前には、これから、営業電話から、いったん離れてもらう。これからは、優しくて気の弱いお前に、ある意味向いてることをしてもらう」





第二章 心理カウンセラーへの道





「心理カウンセラー?それは、なんのためにやるんすか?」

まさおは聞いた。



「ええか?コミュニケーションは、剛と柔にわかれる。お前は、剛にはかなり苦しめられたな。これから体験してもらうのは、柔や。色んな人が相談で、電話がかかってくる。それに対して相談に乗るだけや」



ジジイは、快活にこう言ったのち、まさおの肩をバシバシと叩き、さらにつけたした。



「自信なくしとるがな!大丈夫!お前ならいけるよ!」




まさおは、もう、やるしかなかった。



どの道、やらないと殴られるからだ。





「最初にテクニックを教える。細かいテクニックは、ちょこちょこ教えるとして、最初に意識してほしいのは、次の二つや!」







テクニック1


相手の意見を絶対に否定しないで、相手が自分で間違いに気づくようにしむける



テクニック2



自分の失敗談などを話して、スキを見せる




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る