第14話vier 7

「バカにひと!いい加減離してよ!

アンタは何がしたい訳?

折角のチャンスが、、、、誤解されちゃった」


私が力なく項垂れるとにひとも両手を離してくれた。



「僕も手伝ったんです。いつもママに充電して貰ってるから」


「はぁっ?何言ってんの?」


にひとを睨み付けた。



「ママの幸せの手伝いをしてくれそうな人だったので、僕も一緒にお手伝いをして、お願いをしました」


「わけわかんない」


「でもあの人は笑いながら何処かに行ってしまいました」


「当たり前じゃん」


「あの人では無かったのでしょうか」


「もう嫌だ」


何通か弁解するメールを送ったけど、返信は来なかった。



引いちゃったのかなー。

そうだよねー、気持ち悪かったよね。

あんなの見たら。


明日バイト先で直接誤解を解こう!



にひとはというと、さっきの一連の行動で電池が無くなったらしく充電されている。


余計な事をして、充電まで無くなって、なんなのコイツ。



死にたい。

死んで無くなりたい。


でも一つ。

お願いが叶うなら、佳佑君ともう一度メールをしたい。

誤解を解きたい。

もっと仲良くなりたい。



今まで何に対しても欲を出さなかったんだから、このお願いくらい叶えて欲しいな。

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