第12話vier 5

アパートの玄関の鍵を開け、ドアノブを回した時。



「杉田さん!」


後ろから名前を呼ばれ振り返った。

そこにいたのは、さっきまで一緒に働いていた佳佑君が立っていた。



「えっ?佳佑君、なんで」


「最近メールだけでゆっくり話せなかったから、悪いと思いつつ跡を着けてきたんだ」


嘘でしょ?私なんかと直接喋る為にここまで来たなんて、なんだろう、、、初めての経験で心臓がドキドキする。


「もし良ければ、色々話したいなーなんて思ってさ」


「そうなんだ、、、、」


他人が自宅の家まで来るという経験もなく、どうしたらいいかわからず立ち尽くしていると、、、、



「ちょっとお邪魔していいかな?」


佳佑君がドアに手を伸ばすと、勢いよくドアを開けた。




「、、、、、なんだこれ?」



そこにあったのは、体育座りをして私の帰りを待つにひとだった。



まずい。




にひとの前に急いで回ると両手を広げて必死に隠した。


「これは違うの!うちの母が私を心配してボディーガードでくれた物で!」

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