タイムトラベルの新しい形

 一度目と二度目では面白さの違う作品。
 冒頭から「現実的な未来」と「未来の不思議な人々」の描写のギャップに引き込まれる。
 タイムトラベル感の演出は『星からの帰還』へのオマージュのようでもあり、ウラシナやカンボツなど、最後に「あーなるほど、そういう意味か」とちゃんと意味のある言葉になっているところが面白い。
 短編ならではの鋭さがあり、山本さんらしい素晴らしい作品でした。