第11話 愛した

翌日も、エンくんからは連絡が無く、風邪で寝込んでるんだろうと思って、バーにくる。

エンくんだいぶ具合悪いみたい・・・スタッフさんに伝える

0時過ぎ

エンくんが来る。

何も聞いていない、連絡も無かったのに、悲しくなる



惚れた者負けってよく言ったもので

何で飲みに行くって言ってくれないの、なんで風邪なのに寝てないのと思いつつも言えなくて


体調だいじょうぶ?連絡もなかったから心配していたんだ

そう伝えた。


エンくんもびっくりしていたと思う。エンくんに言わずに来てたから


エンくんの風邪が咳だけになったころ

またバーにいる報告をしだす関係に戻っていった。


ある日報告をしたらエンくんから

「今日かなえん家泊まっていい?」と連絡が来る。エンくんは翌日も仕事なのに

すごい嬉しかったことを覚えている。

いいよって言ってバーで一時間過ごし、タクシーで一緒に帰る

乗ったのは調子のいいあの運転手さんだ。



明け方かなえは急な悪寒で目が覚めた。

熱を測ると37度。

隣で寝ているエンくんが寝ぼけながら

「どうした?」

って聞いてくれる。優しい声。


「寒い。。」

って言ったらずっと抱きしめてくれた。力強く

ぎゅーって


エンくんは無意識だったらしいけど、ずっと抱きしめてくれていた。

エン君の優しさに芽生えた恋心はこの日から愛に変わった。


翌日だるいながらも目を覚ますとエンくんは起きてDVDを見ていた。

エンくんより遅く起きてしまって後悔し、紅茶を淹れて、エンくんを見送って


熱を測ったら38.9度

翌日かなえは仕事だった為、急いで会社に電話して、

実家に電話して病院へ行く。

頭が割れるように痛かったことを覚えている。

救急車を呼びたかった程に


幸いインフルエンザではなかったものの

最高記録39.4度を出した。エンくんには風邪引いた。とだけ伝えておいた。

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