あまりにも切ない物語だ。
IT企業。膨大な仕事をこなす過労死寸前の会社員たち。
目の前にいる同僚に、会話ではなくメールを送る不自然さ。
期限の迫ったプロジェクト。感情すら出せない能面のようなスタッフたち。
毎日が終電帰宅のデスマーチ。
愛する者、守りたい者がいるからこそ、そんな中でも続けていられる筈なのに……。だが、そんな感情すらただの感傷だと嘲笑う現実。
サンタさんはいるのでしょうか。
瀕死の彼らに「慰め」を届けてくれるサンタクロースは。
それがどこかに咲いていることを、願わずにはいられません。