第27話 陽




そして

朝日は昇る













移ろい行く季節とは関係無く



いつもの様に



当たり前に

一日は始まる。







変わってくのは

彼のまわりだけ。




俺らのほうが

少しずつ ちょっとずつ

変わってく。








泣いたり笑ったり



傷んだり傷つけたり



絶望したりときめいたり





この儚くてせつない

ちっぽけな刹那を見て来て






それでも



彼は決して




俺らを見捨てたりしない。





あまねく明らかに照らし

実りを与え

生命を守る。






そして俺は



彼のてのひらの上で




今日も傍若を繰り返す。




生かされてると知りながら。






かつて

西方で戒めをうけた


あの猿の様に

もっと強い痛みが


必要なのかもしれない。









神よ。その痛みをやわらげてちょうだい。

いつまでたっても消えないの。

不機嫌な精神状態は 世の中の幸せが原因ね。


Father? Father? Take it at my pain.

oh Jesus!

愛されたい。



CHARA「Pain」♪

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る