第4話 SUN SISTERS‐莉緒side‐

「もしかして私らの前に予約してたのってブラサー?!」

「それならごめんなさいね。」


その塊は嘲笑するように口々にに言っ

た。(正確には私がそうとらえただけだ)


「全然大丈夫ですよ。」

ほんとは大丈夫じゃないんだけど。


「では、私たちはこれで失礼します。」

早くこの場を立ち去ろうとしていた時だった。


「また、対バンしましょーね?」

と、嫌みな声が聞こえた。


私は暁と麻弥を先に促し、振り返った。

「そうですね。その時は黒華ともにお願いします。」

と言って、礼をした。


スタジオを出ようとしていたらシスター(SUN SISTERS)が何やら話しているのが見えた。どうせ、黒華がいないとなにも出来ないバンドだなとか言われてるんだろな…。



「これからどうする?」

「スタジオ探すか…。」

「黒華ちゃんがいればいいのにね。」

「え?ああ。そうだね。」

麻弥が黒華がいればいいといったのにも理由がある。

黒華の家には防音の部屋がある。もともと黒華の家、詩野家は金持ちなのだ。黒華がいるときは練習をそこでやっていたものだ……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

黒華‐in Black Circus‐ 小鳥遊 亜奴 @add4007

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ