『Life On Mars?』

 久しぶりの投稿。復帰第一回はボウイの名曲、『Life On Mars?』にしてみよう。

 とんでもなく訳すのが難しい。曲の解釈がとても難解で、人によってばらばらになりがち。今回は、一応ぼくなりの解釈の結論を出したうえで、訳してみようと思う。

 果たして火星に人生はあるのだろうか。


『Life On Mars?』作詞 デビット・ボウイ

 

 ねずみ色の髪の少女にとって それはとてもつまらない出来事だった


 だけど彼女の母は「だめだ」と叫び


 彼女の父は行きなさいと言う


 だけど友達なんて一人も見当たらなかった


 今、少女は失った夢をさまよい


 見やすい席にたどり着いて 銀幕に目を奪われた



 だけど映画は哀しいほど退屈


 なぜなら彼女はそれをなんども生きたから


 もっと真剣に生きてみろと言うものがいたなら


 彼女は唾でも吹きかけただろう


 

 船乗り達がダンスホールで殴り合っている

 

 ほら、あの野蛮人どもを見てごらんよ


 可笑しな映画だろう



 ほら、警官が無実の男を痛めつけている


 ああ、彼は気づくのだろうか


 自分が大人気のショーに出ていることに


 ……火星に人生はあるのだろうか?



 今、アメリカは拷問の最中


 ミッキーマウスは牛へと育ち


 労働者達は名声を求めてストライキをしている


 ジョン・レノンの新作が出回ったからだ



 見よ、イビサ島からノーフォーク・ブローズまで続く、百万のねずみたちの群れを


 『統べよ、ブリタニア』は禁じられてしまった


 私の母、犬、道化師にさえも



 だけどその映画は哀しいほど退屈


 なぜなら私は何度もそれを描いてきたから


 そして再び描かれるその物語を


 貴方に見ていて欲しい



 船乗りたちがダンスもせずに殴り合っている


 おお、野蛮人どもが


 なんて奇妙な映画なのだろう


 

 見てごらん、警官がぶつべきでないものに拳を振るっている


 なんてこと、彼は知ることがあるのだろうか


 自分が出ているのショーが、一番人気なんてことを


 火星に人生はあるのだろうか……?


 


 

 


 

 




 


 


 


 


 


 

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(自分用)にわか洋楽ファンのぼくが訳してみる。 夜乃偽物 @Jinusi

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