1. あなたを、運命です。

 ここ数年、ものすごい勢いで『スマホ向けゲーム』がゲーム業界を席巻してきているように思えます。

 特に昨年(2016年)、あの任天堂までもがスマホに参入し、大きな話題となっておりますね。

 つい先日、往年のキャラクターたちが登場すると話題の『ファイアーFエムブレムEヒーローズ』も配信開始され、スマホゲーム業界はますます盛り上がっていくことでしょう。


 さて、そのように過去の作品の設定や舞台、キャラクター等を利用してのスマホゲームというのが世の中にはいくつもあります。

 その中でも最近絶大な人気を誇るあの作品。……ええと、一応タイトル伏せておきます。『FG○』と略されるアレです。

 ……伏せられていない? 気のせいじゃないですか。


 私は、あれを、どうしても許せない。


 というかすみません、ファンの方、気を悪くしないでください。

 私はプレイしていないので、ゲーム自体を否定するつもりはありません。

 私が許せないのは、あの会社――いやもしかしたらあのシナリオライター、なのかもしれませんが――の今までの流れです。


 2004年、あのゲームの原作となるPCゲームが発売されました。

 同人ゲーム界で絶大な人気を誇ったあのサークルの、商業化しての最初の作品です。

 そりゃあもう、発売日に買いましたし、夢中でプレイしましたよ。

 面白かった。本当に面白かった。

 その後、ファンディスク発売。

 これもまたいいものでした。


 ……ああ、その後の流れを思い返していたら、なんか本当にムカムカしてきました。


 あんまり語りたくもありませんので要点のみ。

 あまりに多すぎる外伝、スピンオフ、派生ゲーム。

 やっと新作が発表されたと思ったら、発表から発売までおよそ4年ほどもかかった上に続きモノ、そしてその続編は未だに発表なし。

 じゃあゲームじゃなくて小説に力入れるのかなと思っていたら、発売された小説は2巻以降出る気配なし。


 ……完全に心が離れちゃったんですよね。


 だから、今さら、あのシナリオライターがシナリオ担当しているよ、と言われても、もうやる気がしないんです。

 初期から追っているからこそ、失望してしまったんです。


 もしかしたら、こんなこと根に持たずに素直に新作スマホゲームを楽しんでいれば、幸せなのかもしれません。

 本当にあの新作は面白いのかもしれません。

 でもやっぱり――ただの一ユーザーの勝手な思いなのですが――、今まで、本当に好きで、ものすごく期待していたからこそ、裏切られたと感じたときのはすさまじいのではないでしょうか。


 大人気だからこそ、ファン全員を満足させるというのは難しいのかもしれません。

 ただ、やはりあの一連の流れは、ファンに対する誠意が欠けているのではないかと思っております。

 私も、創作をする身、情報発信をする身です。相手としている人数は比べものにならないほど少ないですが、私の作品を読んでくれている方もいると意識し、誠意を持って取り組みたいなと思っております。




 ちなみに、FEは『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』『聖戦の系譜』までなら相当やりこんでいたのですが、その後の作品はちょこっとかじった程度です。

 『FEヒーローズ』ではやりこんだ作品のキャラがたくさん出ればいいなあ、と楽しみにしております。

 ……そう、あの作品よりももっと昔からある作品だというのに、ちゃんと完全新作の続編も出し続け、ユーザーの求めるものを提供し続ける。

 会社の規模の違いとか、いろいろな理由があるかもしれませんが、そういうところで差は出てくるのでしょうね。



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