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衝撃のためかそいつはフレイルを手放した。


そこをフレイルで数回連続して叩きのめした。


すると化け物はばたりと倒れて動かなくなった。


「お見事ね」


神楽が後ろに立っていた。


「いったいどういうつもりだ?」


「決まっているじゃない。あなたがそいつを倒せば、ここら辺の奴らが集まってくるわ。それをやっつけるのよ。それが私の使命なんだから」


「だったらなんで私を巻き込むんだ。自分でやればいいじゃないか」


「大物は私が倒すから、安心して。雑魚もやっつけるけど、ある程度はあなたにまかせるわ」


「だからなんで私が」


「数が多いのよ、雑魚は」


「なんだって」


「言ったでしょう。数が多いのよ、雑魚は。だから一人でやるのは面倒くさいじゃない」


神楽はそう言うと、満面の笑みを見せた。



           終

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神楽咲く ツヨシ @kunkunkonkon

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