第4話 ヒスイとおにぎり【前編】


 それはある日の夜。


 カルム食堂の一日の営業時間が終了したときのことだった。


 ドロシーが客の居なくなった食堂で日課である帳簿の記入をしているとヒスイが厨房から二人分のご飯をお盆に乗せてやってきた。


 「ドロシー、ご飯だよー!」


 「あら、ありがとうヒスイ」


 軽く返事をしながら記入途中のページしおりを挟み、運んでくれた料理を置くスペースを空けるために帳簿を片付ける。


 「こちら、まかないのおにぎりセットになります」


 まるで客に接するような振る舞いでヒスイはドロシーの目の前におしぼりと水の入ったグラスを置き、卵焼きに漬物、唐揚げとオカズを並べたあと最後に繊維紙と呼ばれる安紙で作られた包みを差し出した。


 丁寧に折られ、中身を梱包したそれは、細く丸めて伸ばした紙の紐で結ばれていた。


 きっと中におにぎりが入っているのだろうけど、どうしてわざわざ紙に包んだのかしら?


 ドロシーは疑問のまま紐を解こうと手にかける。


 「じーー………」


 が、ヒスイの視線が気になって手を止めた。


 「……えっと、……これはどうして紙に包んであるのかしら?」


 するとヒスイはよくぞ聞いてくれました!と言わんばかりに目を輝かせ意気揚々と説明を始めた。


 「実はカルムくんに教えてもらったんだ。大陸の外のおにぎりを携帯するときの包みなんだって! なんだか違う気分が味わえるかなと思って」


 「へぇー……」


 「えへへ!」


 そう言ってヒスイは誇らしげに微笑むとドロシーの隣りに自分の分のまかないを置いて座った。


 ヒスイはときどきこうした遊び心を持ち出すことがある。


 普通に食べるだけなら全く意味の無い行動だが、どうやらその遊び心が弟のカルムと意気投合するらしく、たまにドロシーには理解の出来ない無駄とも思えるようなことをする。


 どうやら今回もその遊び心が意気投合して、このような賄いを作ったのだろう。


 「ささ、早く食べよ!」


 ヒスイのまかないも紙の包みに入ったおにぎりセットだ。


 紐を解き、中を開けると紙の中には下敷きとなる大きな草葉が入っており、その葉に包まれるように海苔の巻かれた大きなおにぎりが二つ入っていた。


 二人は手を合わせて同時に「いただきます」と言うと一緒におにぎりへとかぶりついた。


 パリッと海苔の破れる心地の良い音が響く。


 作りたてなので手に持ったおにぎりはほのかに温かい。


 「んーっ! おいしー!」


 「ええ、そうね」


 微かに立ち上る湯気が海苔の香ばしい磯の風味を鼻へ運び、食欲を掻き立てた。


 「おにぎりって、なんだかワクワクするね」


 「ワクワク?」


 「うん! こうして手に持つとなんだか特別な食べ物を前にしてるって気分になるの。それに中に具が入ってるとまるで宝箱みたいでドキドキする!」


 ヒスイは勢いよくおにぎりを頬張ると美味しそうにもぐもぐと食べ続けた。


 ドロシーも改めて同じように頬張り、ヒスイの言った言葉になるほどと思った。


 確かに、ヒスイの言う通りお椀に盛ったライスを箸やスプーンで食べる普段とは違ったおもむきを感じた。


 一口では食べられない大きさのモノかぶりつくという行為がおにぎりという食べ物の魅力なのかもしれない。


 「ときどき、あなたが羨ましいと思うときがあるわ」


 ドロシーが小さくため息を吐く。


 ヒスイはドロシーには考えも付かないご飯の楽しみ方を見つけることが出来る子だった。


 弟のカルムとヒスイはそのことでよく共感し意気投合するのだが、残念なことにドロシーは真面目すぎる性格故にそうした遊び心や楽しみ方をすぐに理解出来ずにいた。


 「大丈夫だよドロシー! ドロシーだってこれからだよ!」


 「ヒスイ……」


 自分を慰めようとしてくれているのだろうか。


 他人に心配をかけるなんてまだまだねとドロシーは自分を叱咤して気持ちを持ち直す。


 「ダメね、あなたに心配をかけてしまうようでは。ごめんなさ――」


 「私だってちょっと前までは身長も低くて胸も無かったもん! ドロシーだってすぐに大きくなるよ!」


 ヒスイが自分の胸を叩くと豊満に育った胸部が衣服の上からでも分かるほどにたゆんと揺れた。


 ドロシーには無い見事な女性的な膨らみだった。


 「………あ゛?」


 ドロシーは思わずゴロツキのように目を細めて睨むがヒスイがその視線の意味に気が付くことは無かった。


 ともかく、この子という共感者がいれば弟のカルムも嬉しいはずだ。


 それは自分には出来ないことだった。


 自分は自分の出来る範囲でカルムのチカラになろう。ドロシーはそう思い再びおにぎりを食べだした。


 「私もカルムくんみたいに料理してみたいな……」


 ヒスイが呟く。


 そういえば……、とドロシーはあることに気がついた。


 ドロシーはヒスイがどのくらい料理が出来るのかを知らない。


 正しくはこのカルム食堂に住み込む前のヒスイのことを何も知らない。


 少なくとも昔の自分のように砂糖と塩を間違えるような馬鹿はしないだろう。


 ドロシーがそんなことを思いながらおにぎりを食べ進めると、中の具にたどり着く。


 ヒスイ風に表現するなら宝箱の中のお宝だ。


 口の中に突然広がる甘いような酸っぱいような独特の風味とた酸味が広がる。


 酸味の正体は赤シソというハーブに漬けた梅干しだった。


 肉厚でジューシーな梅干しの酸味はおにぎりの薄味と合わさって丁度良い塩梅となり、食べるほどに食欲を誘った。


 「~~~~っっっっ!!!!」


 隣りに座って同じようにおにぎりを食べていたヒスイも丁度梅干しというお宝にたどり着いたのか、酸っぱそうな顔をしながらお味噌汁に手を伸ばす。


 お味噌汁を飲んだヒスイはホッと落ち着き、再び梅干し入りのおにぎりを食べるとやはり酸っぱそうな顔をして再びお味噌汁を飲む。


 始終表情がコロコロと変わるヒスイはまるで食べることを心の底から楽しんでいるかのようだった。


 「あなたと食べるご飯は退屈しないわね」


 「……もふ?」


 こんな風に楽しく食べて貰えるのなら作ったカルムも満足だろう。


 「ごちそうさまでした!」


 一足先に綺麗に完食したヒスイはパンッと手の平を合わせると、すぐに伸びをしてカウンターの上に腕を組んでうつ伏せる。頬が手の甲でぷにっと押しつぶされ満足という風に目を細めた。


 まだ食べ終えてないドロシーがおにぎりを頬張りながらヒスイの方に目を向けると、当のヒスイは少し寂しそうな目をしていた。


 「どうしたの?」という言葉を投げかけようとしたが、その言葉を飲み込む。


 見てくれが美しいエルフ族の憂いを帯びた視線は同性のドロシーでもドキっとしてしまうぐらい妖艶だったので思わず見とれてしまったのだ。


 男を誘惑して虜にする悪魔。


 もし、サキュバスという空想上の存在がこの世に実在するなら、まさに目の前にいるような存在なのだろうか?


 そんなことを思っていると閉じた食堂のドアが突然開いた。


 「わはははっ!! カル坊は居るかっ?」


 食堂のドアを開け、笑い声を響かせながら入ってきたのはドロシーも良く知る初老を迎えた大柄で筋肉質の男だった。


 「あら?」


 「あ、親方さん。いらっしゃいませー……、って今はもう営業時間じゃないんだった」


 「お、ヒスイちゃんにドロシーちゃんか。ドロシーちゃんは相変わらず小せぇなぁ! ちゃんとミルク飲まねぇと大きくなれねぇぞ? わはははは!!」


 親方と呼ばれた男は老いを感じさせない豪快な笑い声を出しながらドロシーの頭をまるで小さな子供を褒めるときのようにポンポンと叩いく。


 「……ふんっ!」


 ドロシーはむすっとした表情を見せたあと無言で頭の上を撫でる親方の腕を掴み、テコのチカラを利用して一瞬にして床に組み伏せてしまった。


 ドワーフ族であるドロシーのチカラはオルド族の何倍もある。相手がどんなに筋肉質な体型であろうとも、その剛力には敵わない。


 その剛力と柔術にも似た技に為すすべもなく倒れた親方を、ドロシーは追い打ちとばかりに関節技を決める。


 完全に固定された親方の関節からミシミシと明らかに不味い音が間近にいたヒスイにも聴こえた。


 「あだーっだだだだだだっっっ!!!!!!!!」


 「ど、ドロシー! ストップすとーっぷっ!!」


 ヒスイが止めに入り、ドロシーは親方の手を離す。


 親方と呼ばれるこの初老の男はカルム食堂の常連客の一人だ。


 この港街には大きな労働組織があり、それが仕切る数ある現場の中のひとつを任されている人だった。現場のみんなからは親方と呼び親まれ、それが愛称となっている。


 妻子持ちで娘は立派に成長しすでに他の家に嫁いでいるのだが、ドロシーを見るとそんな娘の昔の姿を思い出すらしく来るたびにこうしてドロシーを子供扱いするのが日課となっていた。


 「相変わらずドロシーちゃんは容赦無いなぁ。わははは!!!」


 「まったく。ここはキャバレークラブキャバクラのことじゃないのだから、そういうのは控えて欲しいのだけど」


 「ドロシーちゃんがキャバ嬢の姉ちゃんたぁ面白いことを言うもんだ。ワシを骨抜きにしたいのならもうちっと成長してから言うんだな! わははは!!!」


 「……ふふっ、どうやら、本当に骨抜きにされたいようね」


 ドロシーは指と肩をポキポキと鳴らし親方を殺意の眼差しで見据えた。


 「わわわっ!? ほら、ドロシー、相手はお年寄りだから、ね?」


 ヒスイが二人の間に入って必死に場を抑えようとする。


 もちろんドロシーも半分は本気では無かったので仕方なくこの場はヒスイに譲ることにした。


 「え、えっと、それで親方さん! その、来てくださったところ申し訳ないですけど、今日の営業時間はもう終わっていて……」


 「お? おぉ、そうだった。実はなヒスイちゃん、今日は食べに来たわけじゃないんだよ」


 親方はそういうと筒状に丸められた一枚の繊維紙を手渡した。


 ヒスイはドロシーにも見える様に低い位置で繊維紙を広げ、中に書かれた内容に目を通した。


 「お弁当の依頼状?」


 内容は親方が監督を務める現場に出す明日のお昼のお弁当の依頼状だった。


 必要なお弁当の数、配達場所と時間、各人の苦手なモノやアレルギー、そして予算などが記されていた。


 「こんな夜に随分と唐突ね」


 今は夜も更けた頃合だ。カルム食堂の営業時間も終わり、他の飲食店も酒場以外はどこも店を閉めているだろう。


 ドロシーが親方の方を見ると親方は首の裏に手を置きながら申し訳なさそうにしていた。


 「いやぁ、まぁ、その……、実はいつも弁当を作ってくれてる店の店主が急にぎっくり腰で寝込んじまったみたいでよ。その知らせが届いたのがついさっきでな。で、今手当たり次第に代わりの弁当を作ってくれる店を探して頼んで回っているところなんだよ」


 「なるほど、そういうことね」


 親方たちの仕事する現場はこの辺りから離れた港区の隅にある。


 お昼の休憩に飲食店まで足を運んで食べに行くには距離があり、弁当の配達がなければ休憩時間をゆっくりすることも出来ないだろうからとても困るだろう。


 「う~む……」


 ドロシーは顎に手を当てて悩んだ。


 お弁当を作ること自体は何の問題も無い。今までも個人でお弁当を注文する客は何人も居たのでこうした注文を受けるのは初めてでは無かった。


 問題は注文されるお弁当の数だった。


 依頼状にはなんと55人分という数が記されていたのだ。


 それを前日の夜に注文を受けて準備するとなるとかなり大変なことになるのは間違い無いだろう。


 カルム食堂では調理のほとんどを店主であるカルムが一人でこなしている。ヒスイは給仕専属、ドロシーが調理補助と給仕をそのときに応じて臨機応変に変えているカタチだ。


 なので、依頼を受けるとなるとお昼の仕込みも合わせて大変な作業量となる。


 また、お弁当用の容器が十分にあるのならライスを盛って少しオカズを乗せるという簡単な方法も出来るのだが、生憎とカルム食堂はお弁当を専門で作っているわけでは無いので55人分もの容器は常備してなかったのだ。


 結果、このお弁当の依頼は物理的に不可能なものであり、断るのが正しい判断と言えた。


 「無理ならもちろん断ってくれても構わねぇさ。何しろ突然の注文だからな。ここに来る前も3軒ほど断られちまってるしな」


 そういって親方は依頼状を引っ込める。


 もう夜も遅い。今から他のお店を探して回っても話すら聞いて貰えない可能性が高いだろうとドロシーは思った。


 「あ、それなら明日は持ち込みにしたらどうかな? 早朝なら市場も開いてるだろうし、お肉屋さんとかお魚屋さんなら軽食も出してるよ」


 「お? おお! ヒスイちゃん頭良いじゃねーか! 弁当を頼むことばかり考えててすっかり盲点だったぜ! わはははは!!!」


 ヒスイの意見に親方はその手があったかと頷き納得する。


 「いえ、それは止めた方が良いわ」


 しかし、持ち込みというのはドロシーからすればよろしくない選択だった。


 「どうして?」 


 「ここ最近は日差しが強くてナマモノの痛みが早いから、下手をすれば食あたりを起こす可能性が高いわ。持ち込んだお弁当をお昼まで保冷しておく氷蔵庫のようなものがあれば別だけど……」


 ドロシーが親方の方を見る。


 「そんなものウチには無ぇな」


 「でしょうね」


 普段からお昼に弁当の配達を頼んでいるような現場にそのようなモノは無いだろうと思っていた。


 当然、食べ物を安全に保持するという概念のない男たちが好きにご飯を持ち込めばどうなるかは目に見えている。


 「じゃあじゃあ、干し芋とか乾燥豆とか、そういうのはどう? これから氷蔵庫が無くても大丈夫だよ」


 「確かに腹を膨らませるだけなら問題ねぇけどよ、ワシらの仕事は肉体労働で働き手もみんな食べ盛りの男手だからな。あいつらがそれで満足するかどうか」


 「そっかぁ……。美味しいご飯食べられないと元気出ないもんね」


 「まぁ、最後の手段だな。でも良い提案だったぜ。あんがとよヒスイちゃん!」


 「え、えへへ……」


 さて、どうしたものかとドロシーは思考する。できればちゃんとしたご飯を食べさせてあげたかった。


 「ねぇ、ドロシー。なんとかならないかな?」


 ヒスイもなんとかしてあげたいのか懇願するようにドロシーを見た。


 「まず、お弁当の容器の問題があるわね。容器があればまだなんとななるのだけど……」


 そういって何気なく辺りを見渡し、ドロシーは自分の食べていた賄いのおにぎりセットに目が付いた。


 そこにはヒスイがカルムと共に遊び心で作った紙と葉を使ったおにぎりの包みがあった。


 「……これなら、イケるかしら?」


 「これって、私がカルムくんと作ったこの包み?」


 「ええ」


 紙ならたくさんあるし、使われている草葉も街の外れで取れる野草だからすぐに手に入る。これなら容器の問題は無くなるだろう。


 それに、おにぎりは塩がかかっているので痛みにも強い。今の時期のお弁当にはうってつけと言えた。


 「弁当の依頼、受けてくれるのかドロシーちゃん?」


 まだ、55人分という数の問題もあったが、それに関しては食べかけの賄いを見て解決策を思いついていた。


 「とりあえず、カルムに聞いてみるから少しだけ待ってて貰える?」


 そう言ってドロシーは厨房に入り食堂の店主である弟のカルムに思いついたアイデアを踏まえて相談をしてみることにした。


 そして。


 「いいですよ」


 カルムはお弁当の依頼を呆気なく了承した。


 「本当かカル坊!?」


 「ただ突然の注文ですからあまり凝ったものは作れないと思いますが。それでも良ければ」


 「ああ、構わねぇさ! カル坊の飯はなんでもうめぇからな!」


 「そう言って貰えると腕の振るいがいがあります。……けど、今回は俺だけで作るつもりじゃありませんよ」


 カルムがヒスイへ目を配る。


 「ヒスイ」


 「うん? なに?」


 「明日のお弁当作り。手伝ってくれないかな?」


 ヒスイが驚いたような表情で目を見開き、何を言われたのか理解が出来ない様子だった。


 「え? 良いの!?」


 「ああ、もちろん」


 カルムが言うとヒスイは笑顔で頷いた


 「うん! 私頑張るよ!」


 ドロシーの思いついた数量の問題はヒスイにもお弁当作りを手伝ってもらうというものだった。


 おにぎりならば簡単だしヒスイも作ることは出来るだろう。もしものときは自分が面倒を見ると伝えてあった。


 なにより、さきほどヒスイが自分も料理をしてみたいと言っていたことを思い出したのだ。そのことをカルムに口添えしたら快く了承してくれた。


 「ヒスイ、良かったわね」


 「うん!」


 どうやら話は決まったようだ。カルムは親方と依頼状に書かれている各項目内容の再確認を行い、依頼状を受け取った。


 「じゃあ、よろしく頼むぜカル坊! わははは!!!」


 親方は来たときのように豪快に笑いながら去っていく。その笑い声は来た時よりも大きく、親方が店を出て行ったあともしばし外から聞こえて来るほどだった。


 「よーし、がんばるぞー!」


 「気合入ってるわねヒスイ」


 「うん! 生まれて初めての料理だからがんばるよ!」


 ヒスイが気合を入れながら、あっけらかんと言う。


 「…………んん?」


 聞き間違えだろうか?


 今ヒスイがとんでもないことを言った気がしたのでもう一度聞いてみることにした。


 「えっと……、ヒスイ? 今なんて言ったの?」


 「生まれて初めての料理!」


 「……鍋に火をかけたことは?」


 「無いよ」


 「包丁を持ったことは?」


 「無いよ!」


 「………、まさか食材に触ったことも無いなんてことは?」


 「えっと……、収穫と水洗いぐらいなら?」


 ドロシーは言葉を失った。よもや、まったく料理というものに触れたことが無いとは思わなかったのだ。


 「…………」


 「ははは、姉さん頑張ってね」


 カルムが笑いながらこちらを見る。


 どうやらヒスイが料理未体験者であることをカルムは知っていたようだ。


 「だ、大丈夫よ。私に任せなさい……」


 とはいえ依頼は受けてしまったし、一度面倒を見ると言った手前引くことは出来ない。


 強がってみせるドロシーだったがやはり不安は拭いきれなかった。


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